ネヴェス移籍で、川辺駿がウルブス“復帰”? 公式サイトにホッブズSDの興味深い強化策のインタビュー、しかし…
日本代表の川辺駿。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「新戦力獲得より、去る可能性のほうが高い」「(夏の市場は)冬のように6人狙って全員を獲得できるわけではない」
イングランド・プレミアリーグのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC(ウルブス)に所属するポルトガル代表MFルベン・ネヴェス(Ruben Neves)のサウジアラビア1部アル・ヒラルへの完全移籍が6月19日決定的となった。ボランチの主力流出により、今季、ウルブスからスイス1部グラスホッパー・クラブ・チューリッヒにレンタルされた日本代表MF川辺駿の“復帰”も選択肢に入ってきそうだ。
そんななかクラブ公式サイトに6月15日、ウルブスのマット・ホッブズ・スポーツディレクターのこの夏の強化方針に関するインタビューが掲載された。かなり詳しく具体的な内容で、基本的な強化への考え方、スペイン人のフレン・ロペテギ監督と共有しているビジョンなどがまとめられている。
ただ夏のマーケットは、基本的にウルヴス規模のクラブは苦戦を強いられていると強調している。
「一般的には新たな選手を獲得する前に、選手が去ってしまう可能性が高いと言えます。現実には、シーズンが終わり今はインターナショナルマッチのためチームを離れていて、プレシーズンが始まってから取引が始まります」
「夏のウインドーは長丁場で、その時を“待つ”ことになります。冬のように6人を狙って、全員を獲得できるようなことはないでしょう」
そしていくら選手サイドともコンタクトを取っていても、特に夏の市場では、「私たちが予想していない選手」の移籍も起こり得るため、「リクルートチームは、あらゆるポジションの選手を用意してくれている」とも説明する。
そうしたなか、これまでレンタル移籍を活用。ギニア・ビサウ代表のトテ“トッティ”・ゴメスは、川辺と同様にグラスホッパーへの2年間の期限付き移籍を経たあと今季ウルブスの主力として活躍した。
ロペテギ監督とクラブ間で話し合って決めることになるが、「ホッブスはそれぞれのケースがユニークであると主張している」という。またエバートンFCに今季レンタルされたコナー・コーディについて、「彼は戻ってきたいと語っている」として、その復帰について検討されているそうだ。
しかし、今回のホッブズSDのインタビューのなかで、川辺については一言も触れられていない。実際にはまだウルブスでの実働がないため、戦力としては未知数でもあり、まだ計算されていないということか。
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14日に行われたキリンチャレンジカップの日本代表対エルサルバドル代表戦(〇6-0)で、日本が数的優位に立っていたとはいえ、川辺は65分からピッチに立と好パフォーマンスを披露。高いプレービジョンを見せつけ、スイスでの充実ぶりを、日本でも示す機会になった。20日のペルー代表戦で再びチャンスが訪れインパクトを残せれば、ウルブスでの川辺待望論もさらに起きるか――。