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エムバペのレアル・マドリード移籍「成立条件」が明らかに

パリSGのエムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

総額約300億円が限度!?

 フランス1部パリ・サンジェルマンのFWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)のこの夏の移籍は実現するのか!? パリSGのナーセル・アル=ヘライフィー会長が、エムバペの決断に「あと2週間」とタイムリミットを設定したため、その去就が大きな関心事となっている。

 同会長はこのフランス代表ストライカーの去就問題について、次のように語った。

「エムバペがフリーで出て行くなんて認められない。世界最高の選手が無償で出て行くなんてあり得ない。エムバペは来週、長くても2週間以内に決断する必要があります。彼が(新たな契約を)更新するかどうか、ドアは開いています。私たちはムバッペに残ってほしいですが、無償で出ていくことはない。それが事実です」

 つまり2023-24シーズンで契約満了を迎える(1年の延長オプションを拒否している状態)。しかし、あと2週間で、『契約延長』または『移籍』を決めるという二択の選択肢を突き付けているのだ。

 1年前に加入が確実視されながら反故にされたスペイン1部レアル・マドリードだが、条件によっては、この夏のエムバペの獲得を検討していると言われる。すると『RMCスポーツ』は7月6日、レアル・マドリードが示しているエムバペ補強の“条件”について、次のようにレポートした。

「パリSGはキリアン・エムバペの獲得に2億ユーロ(313億円)を希望し、エムバペはパリSGでの2023-24シーズンに約束されている給与を望んでいる。しかし、レアル・マドリードはその両方を支払うつもりはない。移籍が実現するためには、いずれかが譲歩する必要がある。レアル・マドリードはスタジアムへの投資のため、両方とも支払う体力がない」

 レアル・マドリードとしては、このオペレーションに使える費用は最大で2億ユーロ=約300億円、あるいは、それでは高すぎるということだ。

 犬猿の仲になったと見られたパリSGとレアル・マドリードだが、いずれも交渉には応じるスタンスを示す。とはいえ、やはり契約上は1年後に「フリー」になるだけに、パリSGが強気であっても、エムバペが“ボール=主導権”を持っている状況と言えそうである。

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