【FC東京】12年ぶりダービーで羽目外したサポーター「特定して処分」へ

火薬類の使用、駅前の看板破損など確認。

[天皇杯 ３回戦] FC東京 1[9PK8]1 東京V／2023年７月12日19:00／味の素スタジアム

　FC東京は７月13日、前日に開催された天皇杯３回戦・東京ヴェルディ戦で、サポーターや来場者の不正行為が発覚したとして、「いずれの事象においても実行者の特定を行い、クラブとしても厳正な対処を進める」と方針を示した。さらに日本サッカー協会（JFA）や警察の対応にも協力していくという。

　FC東京のサポーターが応援していたゴール裏席では、「火薬類など危険物の持ち込み、及び使用」が確認された。JFAが定める運営管理規定第４条（禁止行為）の第２項の違反にあたり、クラブは「決して許される行為ではありません」と断罪している。

　FC東京は、監視カメラの映像などで事実を確認。試合後まで継続的に、危険物が使用されたと思われる位置をFC東京クラブスタッフと警備により監視していた。しかし現場で本人の確保をできず。現時点で実行者の特定には至っていない。今後実行者を特定し、厳正な対処を行うという。

　さらに、スタジアムの最寄り駅である飛田給駅前では、私有地に設置された企業広告看板が破損された。すでに看板の所有者、広告主から警察に被害届が提出され、付近の店舗や駅前ロータリーの防犯カメラの映像解析などにより警察の捜査が進められているという。

　他にも、スタジアム通りの公共設置物やスタジアム敷地内への無許可の貼り紙も確認。近隣住民からクラブ、調布市に苦情が入り、FC東京のスタッフや警備員による見回りと貼り紙の撤去作業を実施した。

　12年ぶりの東京ダービー開催、しかも制限なく声出し応援も認められるなか、羽目を外して犯罪行為に至った人物が複数いたようだ。クラブは「スタジアムのご来場者に安全で快適な試合観戦体験を提供するために、試合運営管理規定に基づいた観戦ルールの周知および遵守徹底に、より一層努めてまいります。また、調布市やスタジアム近隣の皆さまとのさらなる協議、連携により、地域と一体となった安全・安心な試合運営をこれまで以上に進めてまいります。皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします」と呼び掛けている。