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【浦和】鈴木彩艶が無失点「充実感ある」。マンチェスターU移籍など噂…記者のある声掛けにニコリと応じる。天皇杯、山形に1-0勝利

鈴木彩艶。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

レッズサポーターの大きな「ザイオンコール」に、「気合が入りました」。

[天皇杯 3回戦] 浦和1-0山形/2023年7月12日19:00/NDソフトスタジアム山形

 天皇杯3回戦、浦和レッズが伊藤敦樹のゴールでモンテディオ山形に1-0の勝利を収め、ベスト16進出を果たした。8月2日の4回戦では名古屋グランパスと対戦する。

 この試合、GK鈴木彩艶が先発フル出場を果たし、無失点勝利に貢献した。6月18日のルヴァンカップGS(グループステージ)6節の清水エスパルス戦以来の公式戦出場だが、落ち着いたパフォーマンスで“2試合連続シャットアウト”と、しっかり結果を残した。

 天皇杯の出場は今回がキャリア初。試合前には浦和サポーターからの大きな「ザイオンコール」も起きた。「皆さんの期待に応えるプレーをしたいと、気合が入りました」という言葉通り、鈴木は申し分ないパフォーマンスを見せた。

 開始10分、クロスからの西村慧裕のヘディングシュートをストップ。19分には ペナルティエリアを飛び出しての思い切ったクリアでも魅せる。そして52分には、コーナーキックから新垣貴之のミドルシュートをセーブ。すでに日本代表デビューも果たしている、190センチある背番号「12」が浦和ゴール前に大きくそびえ立った。

「小さなミスがあってもゼロ(無失点)で抑えることが重要なので、充実感はあります。前半攻められる時もありましたが、落ち着いて対応できました。今日のような試合はスコアが大事。しっかり(無失点に相手の攻撃を)断ち切れました」

 計10本のシュートを浴びたが、鈴木はクリーンシートの結果にそう喜んだ。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド、ベルギー1部シント=トロイデンVVへの移籍の噂が報じられる20歳の守護神候補だが、クラブ広報からは移籍に関する質問には“待った!”がかかり、鈴木本人もその点には言及しなかった。記者からの「黙って(海外に)行かないでね」との声掛けにニコリと応じたところには、鈴木の人柄の良さが感じられたという。

 今週末16日のリーグ・セレッソ大阪戦を終えたあと、リーグ戦は約3週間と長めのインターバルに突入する。果たして、この試合が鈴木の浦和でのラストゲームになってしまうのだろうか――。

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