「レッドカードが妥当」齊藤未月の左ヒザ負傷、JFA審判委員会が説明
齊藤未月。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
ジエゴの振り上げた足が左ヒザに――。
日本サッカー協会(JFA)審判委員会は8月28日、JFAオフィスでレフェリーブリーフィングを開き、ヴィッセル神戸の齊藤未月が8月19日の柏レイソル戦で左ヒザを負傷、全治約1年と診断された問題のシーンについて、左ヒザにスパイクでチャージしていたジエゴへのレッドカードによる退場処分が妥当だったと見解を示した。
今回、扇谷健司審判委員長、Jリーグ審判デベロプメントマネジャーの東城穣氏が説明。扇谷委員長はまず齊藤の1日も早い復帰を願ったうえで、委員会として協議したうえでの考えを説明した。
「(JFA審判委員会としての)見解はレッドカード。正しいジャッジができなかったことを、我々は申し訳なく思っています」
振り上げた足でチャージにしていたジエゴだが、故意ではなかったものの、結果として足裏を見せて相手に向かい齊藤の左ヒザに接触。大きなダメージを与えていた。イエローではなくレッドカードが妥当だったという考えが示された。
このシーンは、神戸対柏戦の前半20分、齊藤がセットプレーからゴール前で右足でシュートを放った。そのこぼれ球に反応して、再び左足で合わせたところ、その左ヒザを柏の2選手に挟まれる形でブロックされた。その場から立ち上がれなかった齊藤はストレッチャーで運ばれ、交代を余儀なくされた。
クラブの発表では、齊藤の負傷は、左ヒザ関節脱臼、左ヒザ複合靱帯損傷(前十字靭帯断裂、外側側副靭帯断裂、大腿二頭筋腱付着部断裂、膝窩筋腱損傷、内側側副靭帯損傷、後十字靭帯損傷)、内外側半月板損傷。全治約1年と発表された。
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その後、三木谷浩史会長(楽天グループ代表)が8月21日から22日にかけて、自身のツイッター(『エックス』)(アカウントは @hmikitani)で、「足裏でサンドイッチ。JFAに睨まれようと、なんと言われようとこれはうちのクラブとしては放置はできません」などと投稿。判定や選手のプレーを巡り、波紋が広がっていた。