女子W杯表彰式問題、イニエスタが激怒! スペインサッカー連盟会長へ批判止まず
神戸時代のイニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
女子選手の口へ猛烈キス。「3人の娘を持つ父親として、夫として、そしてサッカー選手として、悲しみを伝えたい」
オーストラリア&ニュージーランド共催の女子ワールドカップの表彰式で、優勝したスペイン女子代表のジェニファー・エルモーソを抱きしめて何度もキスをして口づけもした行為が問題視されているスペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長(Luis Rubiales)への批判が止まない。
前ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは8月27日、自身のツイッター(『エックス』に変更)(アカウントは@andresiniesta8)で、この件について「3人の娘を持つ父親として、夫として、そしてサッカー選手として、この悲しみを伝えたい」と、胸のうちを吐露している。
スペインを代表する39歳になったマエストロはスペイン女子代表の栄光とその軌跡を称賛。そのうえで現会長の愚行と、その行為がどれだけの人を傷つけているか本人が全く気付いていない点を批判する。
「ワールドカップ優勝という大きな節目を汚すパフォーマンスを容認することはできない、そう私は確信しています」「代表チームの全選手が、この素晴らしい大会について、素晴らしいサッカーについて話せなくなってしまっている。今どんな感情を抱いているのか、私には想像もできません」「たくさんの選手たちが長年築き上げてきた美しい物語が汚されてしまいとても残念だ」
イニエスタはそのように選手たちの思いを慮り、ルビアレス会長を糾弾する。
「その代わり、自分の立場を誇示しようとしていて、そういった振る舞いの重さについて全く分かっていない。我が国と世界中のサッカーのイメージを傷つけてと認められない会長が現職にとどまることに、私たちは我慢しなければいけないのでしょうか」
そのように普段は優しいイニエスタが珍しく怒りを爆発。一人の男として、その行為の重さを強く訴えている。
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ルビアレス会長は3日前、辞任しない意向を表明。これを受けて、女性団体が猛反発。一方、ルビアレス会長の母親がそうした批判の声に反対し、教会でハンガーストライカを開始するなど、問題が飛び火している。