浦和サポーター暴徒化問題、Jリーグ野々村チェアマン「JFAでクラブと個人への処分」検討中と報告
浦和サポーター。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
各クラブへ改めて運営規定の順守について通達。
Jリーグは8月29日、2023年度の第8回理事会を開催し、野々村芳和チェアマンらが記者会見を行った。その質疑応答のなかで、先日の天皇杯・名古屋グランパス-浦和レッズ戦で起きた浦和サポーターの暴徒化問題について、意見を求められた野々村チェアマンは、現在、日本サッカー協会(JFA)で「クラブと個人に対しての処分」が検討されていると報告した。
天皇杯は日本サッカー協会主催の大会である。ただ問題は起こしたのがJリーグ会員のクラブチームであるということで意見を求められた野々村チェアマンは、この理事会の冒頭で「浦和レッズに関して、JFAでクラブと個人に対しての処分をどうするかという話があると報告しています」と、JFAで罰則処分について話が進められていると説明したという。
野々村チェアマンは次のように報告した。
「今までと違ったアクションになり、皆さんご存じのように、Jリーグでの試合で起こったことと、JFA主催の天皇杯で起きたことで、私たちが直接介入できるところは違ってきます。ただし、私が就任後、常に言ってきましたが、いかにいい作品を作るかを競っているのが、Jリーグの良さです。どの作品をするのか、その一部はサポーターが作っていると徹底的に伝えてきました。それぞれの地域でそれぞれの作品があっていいと思うので、リーグが一括してこうしなければいけないと、そう言えるような規約の設定にはなっていません」
関連記事>>なぜ齊藤未月への重大なファウルは見逃されたのか? 揺れるカメラ、ハンドの可能性、ゴールポスト…JFA審判委員会が説明
そして今回の問題を受けて、改めて各クラブに通達をしたとも説明した。
「各クラブで最も自分たちのクラブがいい作品だと思うものを、サポーターと一緒に作っていくということを、もう一度考えなければいけないと改めて思いました。レッズのことが起きた後、リーグとしても再度、運営の規定に基づいてルールを守って、もう一度いい作品を作っていきましょう各クラブに通達しています」