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【日本代表】中村敬斗への危険タックル、レッドカードは見逃された? 主審は豪州、VARが中国人のセット

日本代表の中村敬斗。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

VARルームも気付かず!?「OFR推奨」が妥当だったか。

[MIZUHO BLUE DREAM MATCH] 日本代表 4–1 カナダ代表/2023年10月13日19:35/デンカビッグスワンスタジアム

「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023」、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が田中碧の2ゴール、中村敬斗の1得点、さらにオウンゴールにより、カナダ代表に4-1の勝利を収めた。日本は6月シリーズから5連勝で、いずれも4ゴール以上だ。

 この試合の56分、ボールを持って左サイドを駆け上がった中村が、アリスター・ジョンストンからタックルを受けて負傷交代を余儀なくされた。

 トルコ代表戦で2ゴールを決めて、この日も2試合連続スタメンで得点を決めるなど勢いに乗る23歳のアタッカーが、振り切ったジョンストンから背中を掴まれ、さらに足首にもタックルが入った。

 その映像が映し出され、主審もキング・アレクサンダー氏もVARと交信をしていた。しかし、VARがレッドカードの可能性があると指摘する介入はなく、そのままジョンストンにイエローカードが提示されて、試合は再開された。

 その動画をチェックすると、ジョンストンの足が、ちょうど力を入れて踏み込んでいる中村の足首に襲い掛かっていることが分かる。かなり大きなダメージを受けている。

 結局、中村は立ち上がることができず、担架で運ばれて退場に。旗手怜央との交代を余儀なくされた(試合後の取材対応にも姿を見せなかった)。

 この日の審判団のセットは、主審のアレクサンダー氏と副審1人がオーストラリア人、そして副審1人とVARとアシスタントVARが中国人、第4審が日本人というセットだった。

 主審とVARルームで、どのような交信がされたかは分からない。ただアレクサンダー主審はその中村とジョンストンの接触を近い位置で“目視”による確認している。そのため、主審がその目で確認した判断が、優先された可能性が高い。

 しかし中村の足首がそのようにダメージを受けていたことが、正確に伝わっていたかは分からない。あるいはVARもレッドカードの可能性を確認できていたかも不明だ。

 いずれにせよ結果的に、VARが主審に映像で確認するOFRを推奨するのが妥当といえるシチュエーションだった。

 また、先日行われた日本サッカー協会(JFA)のレフェリーブリーフィングでは、体を投げ出していくスライディングタックルであれば、主審はプレーの予測がある程度できる一方、並走あるいは両者立った状態のまま足首や足を踏みつけていた場合、どうしても審判はその反則を確認するのが難しくなるという説明があった。

 そこでファウルが見逃されてしまう場合も少なくない。そのためVARが導入されている場合には、主審が接触を目視していたとしても、より客観的な正情報を互いに共有することが大切だという説明があった。またVARがない場合、副審や第4審との情報共有も肝心になるということだ。

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 中村は17日に兵庫県・神戸で行われるチュニジア代表戦には日本代表のメンバーとともに帯同する予定だ。ブレイクを遂げるサイドアタッカーが無事であることを願うばかりだ。

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