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【カナダ戦 採点&寸評】復活の中山雄太、不屈のジャガー浅野拓磨ら5人に最高評価「5」。MOMは文句なしで…。サッカー日本代表 4-1で5連勝

カナダ戦での日本代表の布陣。4-1-4-1でスタートし、途中から4-2-3-1に変更された(詳細は遠藤航の寸評をチェック!。【MAN OF THE MATCH】田中碧 (C)SAKANOWA

美技の伊東純也も最高点、全員「4」以上の高評価。

[MIZUHO BLUE DREAM MATCH] 日本代表 4–1 カナダ代表/2023年10月13日19:35/デンカビッグスワンスタジアム

「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023」、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が田中碧の2ゴール、中村敬斗の2試合連続得点、さらに南野拓実らの絡んだオウンゴールで、カナダ代表に4-1の勝利を収めた。日本は6月シリーズから5連勝。いずれも4ゴール以上、計22得点を記録している。

 選手の採点・寸評をまとめた。

 5段階評価で、「5」が最高点、「1」が最低点。5人に最高評価「5」をつけた。

▼採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点

寸評

※通信簿にちなみ5段階評価で採点。
「5」が最高、「1」が最低。
対象は原則プレー時間20分以上。

【日本代表:カナダ代表戦]
GK
12 大迫敬介 4
圧巻は22分のPKストップ。MFデービスを自らが倒し、VARとOFRを経てPKが宣告された瞬間に「VARが入った時点で、PKだろうなと」と浮足立つことなく対応。必死に残した右足でCKへ逃れた。89分に喫した失点も成長への糧になるだろう。

DF
26 毎熊晟矢 4
フル代表2戦目で初の先発フル出場。前方の伊東純也と好連係を築き、29分にはペナルティエリアの外から左足でミドルシュートを放つも、強烈な弾道は惜しくも右ポストの右に外れた。83分以降は一列上げた右サイドハーフでプレーした。

16 冨安健洋 4 (▽HT)
代表2試合目となる毎熊と町田、右アキレス腱断裂から復帰した中山で組んだ最終ラインを、24歳という若さに不釣り合いな落ち着きぶりと濃密な経験でけん引。アーセナルでの過密日程が考慮されて、ハーフタイムを挟み、谷口彰悟と交代した。

19 町田浩樹 4
9月のトルコ戦に続く先発で、カタールW杯組の冨安、谷口とCBコンビを組みながら初めてフル出場を果たした。188cmの長身FWラリンと数多く対峙した場面で仕事をさせないなど、貴重な左利きのCBとして放つ存在感を着実に増している。

22 中山雄太 5
右アキレス腱断裂とカタールW杯辞退を乗り越えて、昨年9月のアメリカ戦以来の復帰。ゴールにはつながらなかったが、7分にオーバーラップから絶妙のクロスを供給。49分には利き足の左足から正確な縦パスを南野へ通し、チーム4点目の起点になった。

MF
6 遠藤航 4 (▽56分)
大迫のプレーを巡るVAR判定中に[4-1-4-1]を、田中をボランチに下げた
[4-2-3-1]に自らが主導する形で変更。前線からのはめ方を徹底させたチーム
は主導権を握り返し、前半終了間際に連続ゴールを奪った。疲労が考慮されて56
分に伊藤と交代した。

8 南野拓実 4 (▽83分)
カタールW杯以来の復帰戦で、右インサイドハーフとしてプレー。前線からの激しい守備で貢献したが、攻撃時には40分と72分に訪れたチャンスでシュートに持ち込むも、力んでしまったためか、枠をとらえられなかった。83分に橋岡と交代した。

13 中村敬斗 5 (▽61分)
42分に発動されたカウンターで浅野をしっかりとフォロー。パスを受けてから冷
静に相手DFをかわしてチーム3点目を決めた。出場4試合で4ゴール目をあげるも、61分に左足首を捻って負傷退場。試合後の取材エリアにも姿を現さなかった。

14 伊東純也 5 
スピードを駆使して右サイドで存在感を発揮。49分には中山、南野と繋がれたボ
ールを、左足のチップキックで前方へ走り込む田中へパス。チーム4点目を“お洒落”にアシストした。83分からは左サイドハーフへ回り、貫禄のフル出場。

17 田中碧 5 (▽72分)【MAN OF THE MATCH
開始2分にペナルティエリア手前から、49分には相手ゴール前への進入から2ゴール。前半途中からは遠藤の機転でインサイドハーフからボランチに下がり、カナダのアンカーをケアした。途中出場が続くデュッセルドルフとは対照的なプレーを見せた。

FW
18浅野拓磨 5 (▽72分)
先発発表時の「浅野か!」という声を縦へのスピードと推進力、競り合いで見せた粘り強さで賛辞に変えた。不得手なポストプレーでも新境地を見せ、42分には相手ボールを奪ってから単独でカウンターを発動。冷静なパスで中村のゴールをアシストした。

▼交代選手
フィールド選手
3 谷口彰悟 4 (▲HT)
後半開始とともに冨安に代わって出場。今シリーズ最年長32歳の経験を生かし最終ラインを束ね、遠藤がベンチへ下がった56分以降はキャプテンマークを引き継いだ。

15 伊藤敦樹 4 (▲61分)
遠藤との交代で61分からダブルボランチの一角でプレー。パートナーが田中から川辺に変わる展開で、攻守のバランスを保ちながら試合をコントロールした。

24 旗手怜央 4 (▲61分)
中村の負傷退場でスクランブル出場。70分に右サイドの伊東へサイドチェンジのパスを、72分には前方の浅野へ鮮やかなパスを開通させてスタンドを沸かせた。

7 川辺駿 - (▲72分)
ケガで辞退した前田に代わって招集された今シリーズ。田中と代わって投入され、そのままダブルボランチの一角でプレー。86分には惜しいシュートを放った。

11 古橋亨梧 -  (▲72分)
浅野と交代して1トップに入り、大差がついた展開でもプレスの“一の矢”を献身的に担い続けた。ただシュートを放つ場面は巡ってこなかった。

27 橋岡大樹 - (▲83分)
最後の交代カードで南野に代わって出場。右サイドバックに入り、一列上げた毎熊と縦ラインを組んだが、自身のサイドを崩された末に喫した89分の失点は悔しいはずだ。

[取材・文:藤江直人(フリージャーナリスト)]

Posted by 藤江直人

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