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日本代表で活躍も、2部リーグの控え選手…田中碧「二つの問題点」をドイツメディアが指摘

田中碧。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「彼はもはやブンデスリーガ2部を…」

[キリンチャレンジカップ2023] 日本 – チュニジア/2023年10月17日19:10/ノエビアスタジアム神戸 

 サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)は13日に新潟でカナダ代表に4-1の勝利を収め、続いて17日には兵庫県・神戸でキリンチャレンジカップ・チュニジア代表戦に臨む。

 9月の欧州シリーズではドイツ代表戦でゴールを決め、トルコ代表戦ではキャプテンを務めた。そして今回のカナダ戦では2ゴールを奪取。田中碧(Ao TANAKA)がしっかりと結果を残し、改めてアピールに成功した。

 しかし田中は所属先のドイツ・ブンデスリーガ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフでは、今季控えに回っている。加えて今季3シーズン目だが、ケガもあり、いまだにチームの完全な軸として年間を通じて働いたことがなく、なかなか上位争いに絡めずにいる。

 そういった選手が日本代表に招集されるのはどうか……そんな議論もまたあるが、これまでの実績を含めて、より広い選択肢から自由に招集できる人事権こそ森保一監督が“2次政権”を担えている強みの一つと言える。

 ドイツメディア『ビルド』は13日、そんな田中について、「フォルトゥナのトラップ、日本代表の次世代タレント田中碧」と題した記事を掲載。田中のドイツと日本代表での立ち位置の違いとギャップについて、デュッセルドルフのダニエル・ティウヌ監督のコメントを引用しながらレポートしている。

 フォルトゥナの指揮官は25歳の田中について「彼にとって今は簡単な時期ではない。彼はまだ若い選手かもしれない。この2部リーグを完全に理解するには、少し何かが足りない。彼自身もそうはっきり言っていた」とコメントしている。そして同メディアは『田中の問題点』として、「高度なテクニシャンであるが、2部リーグでのプレーにまったく対応できていない」と指摘している。

 加えて、この夏にはドイツ1部VfBシュツットガルト、さらにイングランド2部リーズ・ユナイテッドが田中の獲得を検討したが、いずれも移籍は実現しなかった。『ビルド』は『田中のもう一つの問題点』として、次のようにも言及する。

「田中はもはやブンデスリーガ2部を理解したいとは思っていないのかもしれない。昨シーズンの終わり、フォルトゥナのボスに1部リーグ移籍を希望していると伝えていた。田中はデュッセルドルフで全ての能力を伸ばせると期待されてきたが、それができず移籍を希望。ただデュッセルドルフでの彼の成績が、買い手を怖がらせてしまったようだ」

 心ここにあらず……。そんな状況ではないかとドイツメディアは見ている。

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 2列目、3列目から飛び出して、両足の高精度のキックからゴールにも絡める。あらゆる状況から長短・強弱を使い分けたパスを放てるのも強みだ。その武器を生かせるクラブに移籍することが一番理想かもしれない。ただ、まずはやはり自身が決断したデュッセルドルフを1部へ導く。そんな文句なしの活躍を見せてもらいたいところだ。

 日本代表はこのあと17日、兵庫県・神戸でチュニジア代表と対戦する。