【鹿島】今季の無冠決定、鈴木優磨「アントラーズファンに本当に申し訳ない、情けない試合をしてしまった」。神戸に1-3完敗
鈴木優磨。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「やっているサッカーは違えど、完成度の差を痛感した」「本当にマズイと危機感を覚えている」
[J1 30節] 神戸 3–1 鹿島/2023年10月21日14:00/国立競技場
J1リーグ30節、ヴィッセル神戸が佐々木大樹の2得点と井出遥也のゴールで、鹿島アントラーズに3-1の勝利を収め、首位をキープした。一方、残りリーグ4試合、鹿島は神戸と勝点14差が開き、優勝の可能性が潰えた。これで今季の無冠も決定した。
鹿島のFW鈴木優磨は試合後、「相手のほうが、やることが徹底されていました。その差が出ました」と、この敗戦を真摯に受け止めた。
「やりたいことと、変えないといけないことと、ちょっと多いかなと思います。用意してきたものを出せなくなった時、そこで臨機応変さが必要だと感じました。前半は非常にもったいなかった。観に来てくれたアントラーズファンに本当に申し訳ない、情けない試合をしてしまったと思います」
そのようにキャプテンマークを巻いて戦ったエースは肩を落とした。
「(神戸との差は?)ウチもやれば全然できる相手。そこの差というよりも、やっていることを信じるところもそうですが、今シーズン彼らが積み上げてきたものがあり、やっているサッカーは違えど、完成度の差を痛感しました」
「スタイルっていうのがなんなのかを、僕自身も模索しています。チームとしても、バランスを考えさせられます。今日に関して言えば、相手に単純なところから上回られていた。自分たちが今シーズン、彼らのやってきたものを出させてしまった。その完成度は高かったと感じました」
これで今季、鹿島のノータイトルが決定した。
「僕自身は重く受け止めています。帰ってきてから、タイトル獲得を目標に掲げてきました。なかなかそれができないし、自分自身に対するイラつきもあります。簡単に積み上がるものがないので、本当にマズイという危機感も正直覚えています」
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鈴木はそのように、この現実を受け止めていた。残り4試合、AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL 、※次回大会から三層方式で、リーグは二層まで出場権あり)の出場権確保に向けて必勝を期す。1週間後の28日、ホームで3位・浦和レッズとのダービーに挑む。