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【浦和-横浜FM】早川隼平幻ゴール、JFA審判委員会の見解は…。オフサイドラインは誤りでは!?

浦和の早川隼平。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)

ルヴァンカップ準決勝第2戦での事象、東城氏「カメラアングル、ラインの引き方といったところは検証しなければいけないと思います」。

 日本サッカー協会(JFA)審判委員会が10月26日、都内のJFAオフィスでレフェリーブリーフィングを行い、Jリーグの最近の公式戦であった判定を巡る事象について詳しく説明した。

 そのなかで15日に行われたルヴァンカップ準決勝・浦和レッズ-横浜F・マリノスの第2戦(浦和が2-0勝利、2試合トータル2-1で決勝進出)の15分、浦和MF早川隼平のゴールがオフサイドで取り消されたものの、その「VARレビュー映像」を見ると、オフサイドラインの引き方が間違えている可能性が浮上。別の横浜FMの選手がさらに後ろ(ゴール方向)のポジションにいて、オンサイドではないか? と議論を呼んだ。このシーンについて、審判委員会のJリーグ審判デベロプメントマネジャーである東城穣氏が説明した。

 今回、このシーンは具体的には取り上げられなかった。最後の一問一答のなかで質問があり、東城氏は次のように説明した。

「カメラアングル、ラインの引き方といったところは検証しなければいけないと思います。それにより点が入るか入らないか、大きな結果にも関わってくるところで、そこはしっかり共有したいです。(現状では)当然全試合を見返しています。疑義が出てしまっては、VARが入っているのになぜという議論になってしまうので、正確なカメラアングル、ラインの引き方など、より納得感のあるようにしっかり表現できればいいと思います」

「(「VARレビュー映像」の画像をそこで確認しながら)カメラのアングルもあるかと思います。VARもプレッシャーのなかでより正確にやらなければいけないと思います」

 また、こうしたケースでのオフサイドラインを引く手順として、「微妙なケースでは、まず基準となる選手に一回ラインを引いて、よりゴールラインに近い選手がいるのではないかと確認して作業する場合もあります」との説明もあった。

 このシーンは15分、左SB荻原拓也のクロスをホセ・カンテが中央で体を張って収め、後ろ向きで倒れ込みながらアウトサイドで右へパス。このポストプレーから、フリーだった早川隼平がシュートを決めた。

 早川は戻りながら、このショットを沈めていた。そのカンテがパスを出した瞬間の早川のポジションについて、オフサイドの可能性があったためVARが介入。かなり時間をかけて、オフサイドの有無についてチェックされた。

 オフサイドの判定はファクト(事実)チェックのみで作業が完了できるため、基本的にはOFRを介さない。今回もVARオンリーレビューで、VARから連絡を受けた主審が「オフサイド」と判定し、早川のゴールを取り消した。

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 しかし公開された「VARレヴュー映像」を見ると、生成されたオフサイドラインはホセ・カンテと競り合った選手のお尻あたりに引かれている。しかし、その後ろにいる選手のほうが、さらに横浜FMのゴール寄りにいることが分かる。そもそものオフサイドラインの設定が誤っていた可能性が浮上していた。

【お詫び】10月26日、こちらの記事で当初一部誤った情報を発信し、ご迷惑をおかけしてしまいましたこと、誠に申し訳ございませんでした。今後こうした事象が発生しないよう、特に記事のチェック体制・機能について再考し、再発防止に努めます。判定に関するデリケートな問題について貴重な説明の機会を設けてくださいました日本サッカー協会の皆様、審判ブリーフィングに出席されたメディアの皆様、日頃よりサッカー発展と普及のため情熱を注がれご尽力されています皆様、そして読者の皆様、心よりお詫び申し上げます。  SAKANOWA株式会社 代表 塚越始

Posted by 塚越始

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