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「日本でも許されない!」アルテタ監督が『誤審』騒動で激怒。冨安のアーセナル、指揮官を支持する声明

ニューカッスルのジョエリントン が明らかにアーセナルのガブリエウ(6番)の背中を押しているようだが…。 (Photo by Stu Forster/Getty Images)

ニューカッスルの決勝ゴール、三つの「(黒に近い)グレーゾーン」が続いたか。さらにハンドの可能性も。

[プレミアリーグ 11節] ニューカッスル 1-0 アーセナル/2023年11月5日2:30(現地17:30)/セント・ジェームズ・パーク

 イングランド・プレミアリーグ11節、アーセナルFCが0-1でニューカッスル・ユナイテッドに敗れ、今季初黒星を喫した。日本代表DF冨安健洋は左サイドバックとして2節以来となる久々の先発出場を果たしたものの、勝利に貢献できなかった。

 この試合の64分のアンソニー・ゴードンの得点シーンが、世界中で物議を醸している。

 左サイドでラインぎりぎりでボールを残したジョー・ウィロックのクロスをジョエリントンがヘッド(?)で落とす。このあと倒れた(倒した?)DFに当たったボールを、ゴードンが押し込んだ。

 アルテタ監督は映像をチェックしたうえで、ウィロックがクロスを上げる前にボールはラインを割っていた、そのあとジョエリントンはDFガブリエウを後ろから手で押していた、そしてそもそもオフサイドだったと、VARが導入されながらも「少なくとも3つのファウルが見逃された」と主張した。

 指揮官は「これはゴールではないということだ!」と激怒。「サッカーでは許されないことだ。それは中国でも、日本でも、スペインでも、イタリアでも、ポルトガルでも許されない。そういうことだ!」と、「日本=Japan」まで登場した。

 さらにアーセナルは公式サイトで声明を発表。審判団を猛烈に批判したことについて、アルテタ監督が記者会見で語った内容を、クラブとしても支持するとした。世界最高峰のリーグとして審判のレベルも世界最高峰にすべきだとも要望している。

 ボールアウトかどうかは写真では「ラインを出ている」ようにも見えるが、ボールが完全に出ているとは言えない。

 一方、ファウルかどうかに関しては、プッシングがあったように映る。ただ主審はそのコンタクト自体を確認し、ノーファウルと判断。VARとしてはちょうどゴールネットやポストなどと重なる映像で、しかも画像がやや荒いため、ファウルだと断言できず。“疑わしきは罰せず”のため、反則とはジャッジしなかったと見られる。

 またオフサイドの可能性では、VARチェックの画像が配信されている。ただ、ゴールラインカメラではボールがどこにあるか選手に隠れて分からないため、オフサイドラインを生成できなかった。プッシングのファウルと同様にグレーゾーンのため、現場のオンサイドの判定が支持されたか。あるいは、このあとガブリエウが倒れてボールを弾き出す形になったことも、関与したとみなされた可能性がある。

 結果的に判定としては、3回も“黒に近いグレーゾーン”の場面が続いた。が、いずれもVARが「黒=ファウル」とは断定できず、ゴールも認められたことになる。さらには背中を押しているジョエリントンの腕にボールが当たっている可能性も浮上。得点に直結しているシーンのため、腕に少しでもボールが触れていれば、ハンドのファウルになる。

 主審が映像を確認するオン・フィールド・レヴュー(OFR)を推奨するのも一案だったかもしれない。ただし“映像で明確に確認できない”という状況だったため、その行程はパスされたようである。プッシングの可能性について、もう少し詳しくVARと主審のやりとりを知りたいところではある(ジョエリントンが手でガブリエウを押しているように見えるのを、VARは主審に確認していたかなど)。

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 また、天候や照度、スタジアムの造りなども影響しているが、確かにVAR映像が不明瞭だったり、カメラ位置が微妙だったりするケースが目立つのはプレミアリーグの課題かもしれない。