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【日本代表】大迫勇也の復帰はあるか。取り戻したストライカーの矜持、今日メンバー発表

大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ブレーメン時代はトップ下起用でもがき苦しむ。ドイツに一泡吹かせる大迫を見たい!

 日本サッカー協会は今日8月31日、9月の欧州シリーズ(9日ドイツ代表戦/ヴォルフスブルク、12日トルコ代表戦/ゲンク)に臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバーを発表する。

 今回貴重なヨーロッパ強豪との2連戦が実現。メンバーはヨーロッパ組のこれまでなかなか招集できずにいた選手、あるいは現在活躍している選手も加わってきそうである。

 そうしたなか注目される一人が、現在J1リーグ19ゴールで得点ランク1位に立つ大迫勇也だ。もちろん33歳のストライカーが招集される可能性は低そうではあるが待望論は根強い。

 何より大迫のストライカーとしての本能が現在、むしろ過去最大値と言える領域まで高まっている。それを爆発させる国際舞台のチャンスが、彼も長く住んでいたドイツと対戦するこの機会になれば申し分ない

 神戸に復活する前、ドイツのヴェルダー・ブレーメンでプレーしていた大迫は、チームが常に残留争いしていて「2列目」で起用されることも多かった(移籍する時は2部に降格していた)。

 そのキープ力はドイツでも並外れていたのだが、チームとして最前線までボールを運べないため、トップ下に入った大迫のところでしっかり起点を作るという戦い方が選択された。が、もちろん、今度は前線の破壊力が減退してしまうなど、もどかしさが常に付きまとった。大迫もそうしたチーム状態のなかで、もがき苦しんだ。

「これまでにない挑戦をする。そのほうが楽しい」

 そう言って2021年8月、神戸を新天地に選んだ大迫は、徐々に本来持っていたストライカーの本能をピッチ上で発揮していく。そして今季これまですでに19ゴールを決め、チームも優勝争いを続ける。

 ストライカーとしての矜持を取り戻した大迫を、日本代表で再び見たい。33歳という年齢など関係なく、今こうしてゴールへの渇望を、むしろJリーグで最も見せつけて結果を残すFWを呼ぶべきではないか――。単純かつ純粋に、そう思うサッカーファンは少なくない。

 ただ、9月シリーズの位置づけは、カタール・ワールドカップ(W杯)からの流れで、複数人のメンバーを入れ替えてきたなか、森保ジャパンの現時点のベストをぶつける2試合になるだろう。FWでは上田綺世(フェイエノールト)、前田大然(セルティックFC)らがファーストチョイスとなるのはもちろん妥当だが(古橋亨梧[セルティック]は日本代表ではなかなかフィットできず。そのあたりも考慮される点に)、明らかに現戦力と別の武器を持つ大迫も“秘密兵器(スーパーサブ)”として用意しておく。そんなチームもぜひ目にしたい。

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 ただ、さらによりリアルに「大迫の日本代表復帰」を考えた場合は……。2026年のW杯本大会直前など、FW陣の調子が上がらず、しかも大迫が現在のように好調であれば、『森保リスト』にはすでに入っており、招集はあり得る。それが超現実的シナリオだろう。

 とはいえ、リベンジに燃えるドイツを一泡吹かす大迫も見てみたい!

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