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【日本代表への推薦状】「アシスト王」鹿島の樋口雄太が新たな競争を生み出せるはず!

樋口雄太。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

セットプレーの高い精度、そして誰にも負けないハードワーク。

 日本サッカー協会(JFA)は11月8日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー代表戦(16日@大阪・パナソニックスタジアム吹田)、シリア代表戦(21日@ジッダ/サウジアラビア)に臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバーを発表する。

 FIFAランキングは日本18位、ミャンマー158位、シリア92位。前回カタールW杯予選の2次予選初陣ではフルメンバーで臨み、しかし冨安健洋が負傷してアーセナルFCでのポジションを失い、イングランドでも問題となるなど一つ課題となった。果たして今回、森保一監督はあくまでもベストメンバーにこだわるのか。あるいはコンディションと対戦相手との力関係を踏まえての人選をするのか。欧州で結果を残しているチームの選手ほど厳しい日程で戦っており、その発表が注目を集める。

 また、森保監督の2次政権では、毎熊晟矢(セレッソ大阪)、伊藤敦樹(浦和レッズ)、鈴木彩艶(シント・トロイデンVV)ら新戦力が試され、チームの戦力に加わりつつある。

 そこに加わってほしい一人に推したいのが、鹿島アントラーズの樋口雄太だ。ボランチや右MFに入り、さらにセットプレーのキッカーを務めて、今季これまでリーグ最多11アシスト(集計によっては12アシスト)を記録している。

 最近の日本代表ではキッカーが固定されず、拮抗した場面でのセットプレーからの得点も限られる。もちろん久保建英(レアル・ソシエダ)、中山雄太(ハダースフィールド・タウンFC)はセンスが光り、その感覚はより研ぎ澄まされつつある。そこに樋口が加わることで、セットプレーキッカーの争いも、より熱くなるのではないか。

 また中盤の争いで田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)が再び評価を高めているのは、やはり得点に絡めているところ。ポジションを争う伊藤もトルコ代表戦でミドルを決めた。川辺駿( スタンダール・リエージュ)もよりゴールに絡むことを課題に挙げていた。

 ハードワークを武器に得点にも絡める樋口は、また異なるキャラクターでもある。得点に絡む能力、バランス感覚、献身……いろいろな相乗効果を期待できそうだ。

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 もちろんこれまでの親善試合では26人が招集されてきたが、今回は登録が23人に減る。「初招集」はないかもしれない。ただ、樋口は日本の新たなダイナモになり得る力を持つだけに、いつチャンスが来ても臨めるように備えておきたい!

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