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【移籍情報】浦和DFマウリシオがフラメンゴ行の噂を一蹴「全く関係ない」

昨年のACL優勝を決めたあと、R・シルバを握手で迎えるマウリシオ(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「このチームにいることが幸せ。浦和レッズのために戦い続ける」 

[J1 20節] 浦和 0-0 長崎/2018年8月5日/埼玉スタジアム2002

 浦和レッズのブラジル人DFマウリウシオがV・ファーレン長崎戦で3-4-3のリベロとしてフル出場し、スコアレスドローに終わったものの2試合連続の無失点に貢献した。これでチームはリーグ戦7試合負けなし。マウリウシオはオズワルド・オリヴェイラ監督が初めて采配を振るった10節の柏レイソル戦以降、リーグ全試合フル出場を続けている。

 マウリウシオについて、Jリーグに関する報道も多いブラジル地元紙『LANCE』が8月2日付で、「フラメンゴが獲得に興味を示している」と報じた。記事は「あくまでも正式オファーではなく、クラブが仲介人にマウリシオの日本での現状と契約内容について問い合わせた」という内容だった。そのなかで本人の「世界的なクラブの一つに興味を持たれるのは光栄だが、私は浦和レッズと契約を結んでいる」というコメントも掲載されたため、浦和のサポーターの間では、引き抜かれてしまうのでは……という不安視される声が上がっていた。

 マウリシオはちょうど1年前の8月3日に浦和に合流。ミハイロ・ペトロヴィッチ元監督から堀孝史前体制にチームの体制が変わる激動の時期に合流し、U-17ブラジル代表にも名を連ねた強さとテクニックをチームに還元してACL制覇に貢献した。今季リーグ戦は1試合を除き、19試合で先発するなど不動のセンターバックとして君臨。現在26歳で貪欲に日本のスタイルと生活に馴染み、さらにパフォーマンスを高めている。

 長崎戦後に今回のフラメンゴへの移籍の噂について直撃したところ、マウリシオは真剣な表情で次のように語った。

「今はそれを語っている場合ではないと思いますが……。ただ言えるのは、その噂はまったく関係ないと思っているということです」

 マウリシオは、噂が誇大化することを一蹴した。

「僕はこのチームにいて幸せだと思っています。浦和レッズのために戦い続けたいと、ただそう思っています」

 彼はそのように浦和への想いを短い言葉に込めた。むしろ浦和への想いを日々強めているという印象を受けた。何より、最近7試合3失点、無失点4試合――その決意はそういった試合結果にも明確に表れていると言えるかもしれない。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI