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「どこかで利己な部分を強く持っている自分が…」元日本代表FW北嶋秀朗氏がクリアソン新宿監督就任の胸の内を明かす

(C)SAKANOWA

「『クリアソン新宿の監督に、自分が本当に相応しいのか』かなり悩みました」

 JFLに所属するCriacao Shinjuku(クリアソン新宿)は11月16日、トップチームのヘッドコーチだった北嶋秀朗氏が2024シーズンに監督に就任することが決定したと発表した。

 北嶋氏は1978年5月23日生まれ、45歳。現役時代は、市立船橋高校を経て、柏レイソル(2006年に復帰)、清水エスパルス、ロアッソ熊本でプレー。熊本、アルビレックス新潟、大宮アルディージャなどでコーチを務め、今季からCriacao Shinjukuのヘッドコーチを務めてきた。

 北嶋氏はクラブ公式サイトで次のようにコメントしている。

「2024シーズン、クリアソン新宿の監督をつとめます北嶋秀朗です。 監督の成山さんから『来年の監督いかがですか?』とお話をいただいた時、成山さんの監督へのこだわりを以前から知っていたので本当に驚きました。

 同時に、それだけこだわっていた監督を僕に託そうとしてくれていることに喜びを感じつつ『クリアソン新宿の監督に、自分が本当に相応しいのか』『成山さんの想いに応えられるのか』そのことにかなり悩みました。 このクラブに来てから『誰かのために走る』の『誰かのために』の部分を深く強く学びました。 選手たちからもクラブの人たちからも、大切な誰かのために感動を届けようとする本気の姿勢を、この10か月、見せ続けられてきたからです。

 そして、その姿に共感してくれる方々がパートナーという形で集まり、いつもどんな時でも応援してくださる。その人たちをまた喜ばせるために頑張り続ける。そんな素敵な関係を目の前で見てきました。

 どこかで利己な部分を強く持っている自分が、いつも誰かの力になろうとし続けるクラブで監督をつとめてもいいのか。そんな自問を繰り返していました。

 監督を引き受けさせていただくことにしたのは、サッカーを通じてたくさんの人に感動を届けたい想いは、僕自身も負けていないと感じたからです。

 監督の1年目をクリアソン新宿でスタートさせていただけることに感謝の気持ちと誇りを持ち、自分のすべてを捧げる覚悟で監督を引き受けます。 皆さんと共に頑張りたいです。よろしくお願いいたします」

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 クリアソン新宿はスタジアムや下部組織の整備などJリーグ昇格条件を満たした。しかし現在JFL10位と成績面で今季2位以内の条件を満たせないことが決まり、来季もJFLで戦うことになる。

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