【鹿島】岩政大樹監督が6連敗中の川崎戦へ「純粋に勝ちたい、その思いで闘えばいい」。「完全なチャレンジャー」「邪念はいらない」
川崎戦に向けた練習を見守る鹿島の岩政大樹監督。(C)KASHIMA ANTLERS
「勝負どころで勝ち切れないイメージのままシーズンを終えてしまうのか、ここで一つ殻を破ったイメージで終えるのか。非常に大きなターニングポイントになる試合」
[J1 33節]川崎-鹿島/2023年11月24日19:00/等々力陸上競技場
J1リーグ鹿島アントラーズの岩政大樹監督が11月23日、オンラインによる記者会見に応じて、翌日の川崎フロンターレ戦に向けて抱負を語った。
川崎には公式戦6連敗中である。2018年のルヴァンカップ以来、リーグ戦では2016年以来、白星を掴めずにいる。岩政監督の言う「差」を見せつけられてきた対戦相手でもある。
「ずっと負け続けていますし、その間、彼らはタイトルを獲り続けています。いまや僕たちが完全なチャレンジャー。彼らに一つ勝つことで自信を得られるほどの相手だと思います。一つ殻を破るためにも、非常に重要な試合です」
岩政監督はこの試合の「勝利」がどのような意味を持つかを語る。
「今年は勝負どころで勝ち切れない試合が続いています。そういうイメージのままシーズンを終えてしまうのか、ここで一つ殻を破ったイメージで終えるのか。非常に大きなターニングポイントになる試合です。そこを選手たちと共有して準備してきました。強い相手です」
また指揮官は一戦必勝である点も強調していた。
「(来季に向けても重要な一戦?)今シーズンがどうとか、来シーズンがどうとか、そことは関係なく、この1試合に集中しようという話をしています。ここを勝つことが、結果的にそういういろんなものにつながる可能性はあります。そこに、邪念は持ってほしくないと思います。そうしないと勝てない相手です。
純粋に川崎に勝ちたい、等々力で彼らを打ち破りたいという思いで闘えばいいと思います。この試合で勝ったからと言って、このシーズンの成果が正当化されるとは思っていません。とにかくずっと負け続けている川崎に対して、積年の思いをぶつけていく。その思いだけでいいと思います」
このインターナショナルマッチウィーク期間、佐野海舟が日本代表に追加招集されてミャンマー代表戦でデビューを果たし、松村優太はU-22日本代表としてアルゼンチン戦でゴールを決めた。そうしたなか、鹿島の選手たちも前向きに練習に取り組んでくれていたと頷く。
「(柏レイソル戦翌日のY.S.C.C.横浜との練習試合に手応えを得て)ポジティブな空気を一人ひとりの頑張りによって作り出してくれていて、そこを評価しています。その一つひとつをぶつけることが明日の試合の前提にあります。選手起用の面では、ここから調子の良い選手がピッチに立っていきます。大きな変化ではないですが、競争のなかで行われていきます。それが成長につながります。結果的にちょっとずつですが、芽の出てきている選手がいます。競争と成長を最後まで貫く意味でも、競わせ続けて、最終節までやりたいと思っています」
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佐野は時差6時間ある中東からの帰国直後であり、どのようなスターティングイレブンが組まれるのかも注目される。鹿島が川崎に全力で挑み、アウェーの地で勝点3を掴み取りに行く。