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不人気の岸田首相、ホリエモン「何が足りないのか?」と切り札伝授

岸田文雄首相。(Photo by Eugene Hoshiko - Pool/Getty Images)

最大の難点は「スポークスマンの不在」。

 日本政府の岸田文雄首相が苦しんでいる。このほど一部メディアの調査で支持率が24パーセントと現体制最低の数値を記録。すでに所得減税などのカードを切ったものの、多くの国民が求めているのは所得の“プラス”であって、そういった空気も読めないこともあって、なかなか響かず。もはや政策面の手札は出し尽くした感があり突破口も見出せずにいる。

 ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏はこのほど、自身のユーチューブチャンネル『ホリエモンチャンネル』で、この岸田不人気政権の話題をピックアップ。「【支持率低迷】岸田内閣に足りないものは何かお話しします」と題した動画をアップした。

 宇宙事業関連で政府とも接点のある堀江氏は「政策の実行能力は実務的で、良くも悪くも自民党の派閥政治ではありますが、特に若手から意見を吸い上げて実行に移しています。バランス調整型ではあるもののボトムアップの意見を政策に反映させていて、ちゃんとやっている印象を受けています」と言う。

 しかし、やはり「メッセージの伝わりにくさはある」と、政策の周知徹底を図れず、注目もそこまで集まらずにいる点を課題に挙げる。

 安倍晋三、小泉純一郎時代のような「派手さ、ゴリゴリ行く感じをまず受けない」として、最大の難点として「スポーツクスマンの不在」を挙げた。記者会見など広報業務を担う現在の官房長官は松野博一氏だが、知名度は低く、あまり浸透せずにいる。

「単純に露出が少ない。菅政権は短命に終わりましたが、安倍さんに菅官房長官がいたが、菅首相に菅官房長がいなかった、と言われます。菅首相時代の官房長官、覚えていますか? 加藤さんと言いますが、顔を思い出せないのではないでしょうか」

 そのように支持された政権には、名物的な官房長官がいたと“人気の条件”を挙げる。

「首相の懐刀であり、考え方を分かりやすくメディア、国民に伝えていく役割を担っている。失礼と言われるかもしれませんが、首相のスポークスマンが地味だと、アピールできない。しゃべっているところを、あまり見たことがありません。小泉さんの時は安倍さんでした。いい官房長官は首相になるチャンスがすごくある。

 内閣改造するならば、官房長官を変えたほうが良かったと思います。もっと人気があると言いますか、メッセージの発信力のある人に変えていかないと、いい政策をしていても、インボイスなどでいじめられたり、増税だったりで叩かれて、『あまりいいことをやっていないんじゃないか』と雰囲気で伝えられてしまう」

 ある意味、首相の座を狙う野心があり、それでいて、国民の知りたいことなど、裾野の立場にも立てる人材。それが不足していると説明する。

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「基本的に国民は受け身なので、『ホームページを読んだら分かるでしょ』ではなくて、分かりやすく説明しないといけない。バカでも分かるような説明が必要ではないかと思います」

 堀江氏はそのように岸田首相の人気回復には、右腕の必要性を強調していた。

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