【なでしこジャパン】王国ブラジルと激闘! 藤野、遠藤、田中が得点もAT弾で3-4敗戦

熊谷紗希が狙われ、ボールロストから2失点。

［国際親善試合］ブラジル女子代表 4-3 日本女子代表 /12月1日3:15(現地11月30日15:30)/アレーナ・デ・サンパウロ

　サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)がブラジル・サンパウロでのブラジル女子代表との親善試合、藤野あおばの先制弾、その後3失点したものの、遠藤純のPK、田中美南のゴールで試合終盤に3-3に追い付いてみせた。しかし土壇場90＋7分の失点により、3-4で敗れた。

　なでしこにとっては、初の王国ブラジルでの対戦。WEリーグ勢と海外組がサンパウロで集結し、本気のカナリア女子と激突した。

　日本は38分、GK平尾知佳も経由したビルドアップから、左サイドの宮澤ひなたがクロス。逆サイドの長谷川唯が折り返す揺さぶりから、中央にいた藤野がバーに当てながらもゴールを決める。

　そのあと41分、ゴール前でノーファウルにも見えたが反則を取られ、そのフリーキックを9番のペアトリス・ジョアンに直接叩き込まれる。

　さらに61分、やや弱いパスを受けたアンカー起用の熊谷紗希の後方へのパスをかっさらわれ失点。68分、再び熊谷が狙われ、最終ラインからのパスが入ったところでボールを奪われ、ジョアンにこの日2点目を決められてしまう。

　それでも日本はここから挽回。選手交代をしながら、86分、スローインから熊谷と代わって入った谷川萌々子が倒されてPKを獲得。これを遠藤が決めて1点差とする。

　さらになでしこは攻め込む。88分、清水梨紗のクロスを田中がニアで合わせて、ついに3-3と追い付いてみせた。

　ただ、ここから今度はホームのブラジルが再び猛スパート。後半アディショナルタイム90＋7分、GKのロングキックからつながれ、プリシラ・フロー・ダ・シルバに決められてしまい、3-4と再び勝ち越された。

【PHOTOギャラリー】王国ブラジルで激闘!!

　見応えのある白熱の攻防で、敗れたものの日本にとっては、とても収穫の多い一戦となった。なでしこジャパンは中2日で、再びブラジルと対戦する。

写真/早草紀子