「調子が良いからか”見えすぎる”」永井龍の葛藤は覚醒が近づいている証か
松本山雅の永井龍 (C)SAKANOWA
讃岐戦で2試合連続スタメン。3試合ぶりのゴールなるか。
[J2 28節]讃岐- 松本/2018年8月11日/ピカスタ
永井龍が28節のカマタマーレ讃岐戦で2試合連続スタメンに名を連ねた。前節のジェフユナイテッド千葉戦(〇3-2)ではノーゴールに終わったものの、前線へのチェイスやチャンスメイクなどに顔を出して勝利に貢献した。
「チームが勝つことをまず第一に考え、そのなかで点を決めることが役割だと思っていたが、ゴールを決めきれず、そこはまだ課題。(対策通り)やっていればチャンスは来ると感じて、山雅らしく後半に畳み掛けることができました」
先制点を与えても焦れないのが強みという。永井が「チームとして点を決め、しっかり守れている。みんなが同じ目標にやれている証拠だと感じている」と自負する。
一方で、ちょっとした葛藤もある。周りが見えすぎている……というのだ。例えば千葉戦の後半、シュートかクロスか選択を考え、結局、得点の可能性が高いと判断して「クロス」を選択した。
「前に敵がいてもズドンと決めてしまうのがストライカーであり、いいFWだと思うんですけれど、あのシーンでも、自分の調子が良いからか……シュートはあったと思うが、逆に中が(空いているのが)見えたらパスを選択していた。ただ、チームのためには、しっかり決めていれば良かったかもしれない。1点目を決めた(前田)大然は、(中央でフリーだった)僕のことが見えていなかったそうで。逆にあのシーン。僕ももう一回見つめ直します」
好調ゆえなのか、消極的なのか……。求められるゴールと勝利。まずは讃岐戦、3試合ぶりの得点でチームを5連勝に導く――。
文:サカノワ編集グループ