カリーレ二重契約疑惑。サントス反論、V・ファーレン長崎と「連絡を取り、透明性示す」
サントスFC(@SantosFC)が、長崎のカリーレ監督との来季契約を発表。長崎はすでに2024シーズンの契約締結を発表していたが…どうなっている!?
「ファビオ・カリーレ監督の状況について完全な透明性を示します」
J2リーグV・ファーレン長崎と2024シーズンの契約を締結していたものの、突然帰国中のブラジルでサントスFCと新たに契約を締結したファビオ・カリーレ(Fabio Carille)監督の二重契約疑惑で、1月5日から6日にかけて動きがあった。長崎がサントスに対し法的措置を辞さない姿勢を示すと、サントスも声明を発表。「数時間以内に長崎と連絡を取り、カリーレ氏の完全なる透明性を示す」とアナウンスした。むしろ、これまでカリーレ氏もクラブも、なぜこの問題について無視し続けたのか理解できないところだが、長崎の主張に何かしら反論をしてくる構えだ。
長崎はすでに昨年のうちにカリーレ氏との契約締結を発表。そうしたなか、カリーレ氏が帰国先の2部降格の決まったサントスとも年末に契約を結び、現地で記者会見も行った。ただし長崎には、カリーレ氏から状況説明が一切ないままだという。
そして長崎は1月5日、下平隆宏ヘッドコーチと契約を締結。カリーレ監督が不在のなか、暫定監督して指揮を執ることになった。
髙田旭人会長兼社長は公式サイトで「カリーレ監督との契約の件」について、「ご心配をお掛けして申し訳ありません」と謝罪したうえで、次のように新体制について報告している。
「昨年12月20日にカリーレ監督からサントスFCと契約したい意向を受け取りました。その後、現地での記者会見も行われていますが、1月5日現在まで契約に関する正式な手続きを再三求めているものの、未だにオファーレターも届いていない状況です。
我々としては、今後の日本サッカー界のためにも一方的に契約を破棄したことによる違約金に関しては支払いを求めるべきだと考えております。
一方、年が明け今シーズンに向けて選手・スタッフが迷いなく今季に向けて動き出さないといけない中で、この曖昧な状況を解消すべきだと考えており、下平隆宏ヘッドコーチとの契約を締結しました。
カリーレ監督の去就がはっきりするまでは暫定で指揮を執っていただくことになります。 今後も、目指すべき目標達成に向けて、チーム一丸となり全力で準備を進めてまいります」
長崎としては、カリーレ監督と契約を締結しており、サントスを率いるのであれば違約金が発生するはずだと主張している。
するとサントスFCが日本時間1月6日、公式エックス(旧ツイッター)(アカウントは@SantosFC)で「公式声明」として、次のように発表した。
「クラブ間の良好な関係を維持するために、サントスFCは数時間以内に日本のV・ファーレン長崎と連絡を取り、ファビオ・カリーレ監督の状況について完全な透明性を示します」
真摯な姿勢を強調しているものの、12月20日の一方的な発表以降、長崎のことを無視し続けたことにもなる。果たして、どのような説明があるのか。
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長崎は契約締結を発表しているが、そこに落ち度がなかったかもポイントになる。最近のサントスの行為は、ブラジルの監督やクラブ全体の評判を落とす事態を招いていると言える。いずれにせよ、カリーレ監督がJリーグに復帰することはないだろう。