【長崎】ブラジル体制に転換。名将ファビオ・カリーレ監督が就任、松田浩氏は電撃退任に
(Photo by Alexandre Schneider/Getty Images)
クラブ初の外国籍監督を招へい、ブラジル・セリエA優勝の実績。コーチ陣二人も来日へ。
J2リーグのV・ファーレン長崎は6月12日、松田浩前監督の退任とSCコリンチャンス・パウリスタやサントスFCなどを率いてきたブラジル人のファビオ・カリーレ新監督(Fábio Luiz Carille de Araújo)の就任を発表した。またコーチ陣も佐藤一樹ヘッドコーチの退任と、レアンドロ・ヘッドコーチ、デニス分析担当コーチの就任を発表。クラブ初の外国籍監督の招へいで、ブラジル路線に転換し、「J1昇格」と「Jリーグ制覇」を目指す。
地元・長崎出身でもあった松田氏は次のようにコメントしている。
「日頃よりV・ファーレン長崎を支えてくださっている関係各位の皆様、そしてファン・サポーターの皆様、この度、指揮官を降りることとなりました。監督として仕事をさせていただきました1年1か月、たくさんの方々に応援していただきました。ありがとうございました。
開幕から思っていたようには波に乗れず、指揮官として責任を感じております。選手・スタッフはそんな中でもここまでしっかりついて来てくれました。心から感謝しています。ここからチームが奮起して、必ずJ1昇格できることを祈っております。 これまでお世話になりました。ありがとうございました」
ファビオ・カリーレ新監督は1973年9月26日生まれ、ブラジル出身、48歳。コリンチャンス、アル・イテハド、サントス、アトレチコ・パラナエンセなどブラジルの名門を率いてきた。コリンチャンス時代にはブラジル・セリエAを制し、2017・2018・2019年とサンパウロ州選手権で優勝に導いた実績も持つ。
カリーレ監督は次のようにコメントしている。
「この度、監督をさせていただくファビオ・カリーレです。
今回、V・ファーレン長崎からこのような機会をいただき、大変嬉しく思っています。
これから一致団結し、一枚岩となり、フロント、現場スタッフ、選手、ファン・サポーターの皆さんの力を合わせることで、V・ファーレン長崎は今まで以上の成長ができると思っています。このようなプロジェクトに関わらせていただけるということを心より感謝しています。
皆さんと一緒にお仕事を始めるまで、もうしばらくお待ちください。これからどうぞよろしくお願いします」
また長崎の髙田旭人会長は、今回の監督交代の経緯と理由について、次のように説明している。
「『J1昇格』という目標を掲げて臨んだ2022シーズンも昨日開催されたFC琉球戦で、前半戦が終了しました。
前半戦を振り返ると、ここから一気に連勝をというタイミングで勝点を落とす戦いが続いており、多くのファン・サポーターの皆さんと同じ気持ちでこの状況を捉えていました。今の結果には、選手・スタッフ・フロントみんながもどかしさを感じています。
まだシーズンが半分残されているなか、今シーズンの『J1昇格』を掴み取るために、苦渋ではありますが、監督交代という今回の決断に至りました。
昨シーズン途中から指揮を執っていただいた松田監督は、長崎への想いを持って、選手・スタッフとともにJ1を目指して戦っていただきましたが、サポートが足りなかったこともあり、こういう結果になってしまいました。松田浩監督には心から感謝しています。
監督交代において重要なのは交代することではなく、どの監督に託すかということだと考え、候補となる監督の考え方、実績、人柄、想いなどさまざまな観点から検討を重ね、長崎の未来を託すのにふさわしい監督としてファビオ・カリーレ監督にこれからのV・ファーレン長崎を任せることにしました。
これからワクワクする“V・ファーレン長崎のサッカー”をカリーレ新監督とともに作り上げていきます。来シーズンJ1という日本最高峰のリーグで戦うために、そしてそこから先、V・ファーレン長崎がJリーグチャンピオンになるために、選手・スタッフ・フロントが一丸となって、ファン・サポーターの皆さんとともに戦っていきたいと思います。これからも力強い後押しをよろしくお願いします」
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