【高校サッカー】選手権制覇の青森山田、近江との決勝直前のミーティングで“和んだ”まさかのハプニング。犯人は!?
高校選手権で2年ぶり四度目の優勝を果たした青森山田高校。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
おい、におうぞ…。
[全国高校選手権 決勝]青森山田 3-1 近江/2024年1月8日14:05/国立競技場
※準決勝・決勝は45分ハーフ
第102回 全国高校サッカー選手権大会・決勝、青森山田(青森)が3-1で近江(滋賀) を下して、2年ぶり四度目の全国制覇を果たした。青森山田は2023年度、日本一のユースチームを決めるプレミアリーグとの2冠を達成した。
この決勝直前の青森山田のミーティングで、まさかのハプニングが起きていた。
正木昌宣監督と選手たちによると、正木監督が選手たちの待つ部屋に入った瞬間だった。誰かが”おなら”をして、その、においが部屋にたちこめたのだ。明らかににおう。おい誰だ……選手たちもややザワつく……。
緊張する瞬間ではあったが、まさかの出来事に、正木監督は「ミーティングする気なくなったじゃないかよ」と苦笑いし、その場が一気に和んだ。
ちなみにミーティングに参加していた左サイドバックの小沼蒼珠によると、一体、誰が”犯人”だったかのは分からなかったという。ただ、その困った匂いによって、全員が緊張から解放され、全員が笑顔を浮かべて一つになった。
「自分たちでよく話し合って、問題を解決できるチームでした」
そう正木監督は試合後、選手たちを称賛していた。
「黒田前監督と19年一緒にやってきて、監督がいた時もいろいろなプレッシャーを掛けられていたので、それに比べれば、ちょっと伸び伸びできた部分もありました(笑)。皆さんが思っているようなプレッシャーは感じず、スムーズに託してくれた黒田監督には感謝しています。そのプレッシャーをはねのけてくれた選手たちが、本当に1年間、逞しくやってくれました」
また、青森県出身であるキャプテンの山本虎は「泣きませんでした。とても嬉しかったです」と笑顔を浮かべた。
青森山田中の中学3年時、新型コロナウイルスの影響で、中学生活最大の目標だった全国中学校サッカー大会(全中)が中止になる経験をした。それだけに、この高校3年時での選手権に懸ける思いは一段と強かったと言う。
「ここで勝てば、良い選手が青森山田に来てくれる。その責任はありました。もう一回強い山田を取り戻そうと声を掛け合い、この1年間を過ごし、目標にしていた選手権での優勝ができて、ほっとしましたし、すごく嬉しかったです」
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背景にはいろいろなドラマがあった。一人ひとりが乗り越えて、青森山田が2年ぶりとなる日本一のチャンピオンとなった。