×

【日本代表】アジア杯敗退、森保監督が帰国直後に受けた驚きとは?スマホのスイッチを入れると…

森保一監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「非常に難しい思いを抱きながら日本のために戦ってくれている」 

 ドーハのハマド国際空港を飛び立ったカタール航空便が、羽田空港に降り立った2月4日夜、日本代表の森保一監督はちょっとした驚きを受けていた。イラン代表に逆転負けを喫しベスト8でアジアカップを去ってから24時間と経っていない。それなのにイラン戦でピッチに立ったMF南野拓実が、所属するASモナコで試合に出場していたからだ。

「先ほどその情報を得ましたし、映像もちょっと見ました。携帯越しだったのではっきりしたものではなかったけど、もうプレーしているところも確認させてもらいました」

 イラン戦から“中0日”という異例の強行日程で南野が72分から途中出場したのは、フランスリーグのホームでのル・アーヴル戦だ。着陸後にオンにしたスマートフォンで情報をキャッチし、急いで映像も見た森保監督はこう続けた。

「アジアカップが終わった直後に所属クラブに戻ってプレーをしているという意味では、代表でどのような結果が出たとしても、それを踏まえながら次へ向けてどのように成長していくのか、というところを選手たちが常に前向きに考えていると感じています。シーズン中にアジアカップでクラブを離れ、帰ってきてすぐにプレーしている点で、常日頃から素晴らしい活躍を演じて、クラブで欠かせない戦力になっていると思っています」

 イラン戦で出場機会がなかったDF渡辺剛も、試合後すぐに所属するベルギーのKAAヘントへ復帰。4日のRSCアンデルレヒトとの上位対決で先発し、77分までプレーしている。

 森保監督は「ちょっと話は変わりますけど」と断りを入れながら、感謝の思いを捧げている。

「アジアカップの難しさという部分では、クラブにおける自分の立ち位置を犠牲にするとか、クラブ側に慰留されながらも日本のために戦ってくれるとか、アジアカップ期間中もクラブが公式戦を戦っているなか、非常に難しい思いを抱きながら日本のために戦ってくれている。本当にありがたいと、今日の南野の試合を見て改めて思いました」

 後半に入って戦術を変えてきたイランに主導権を握られたまま、日本は選手交代を含めて効果的なベンチワークから劣勢を打開できなかった。エックス(旧ツイッター)では森保監督の采配に批判的な声も出たが、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、森保監督の続投を支持。目標に掲げた優勝を果たせなかったのを機に一変した自身を取り巻く状況に、指揮官は「反省は常にしているが、後悔はしていない。すべてを真摯に受け入れます」と語った。

「今回のアジアカップのメンバーにプラスして、招集できなかった選手たちのなかも日本代表の戦力として力のある選手たちがたくさんいます。そこをラージグループとして見ながら、次の戦いへ向けたメンバーを編成していきたいと思っています」

関連記事>>「所詮、玉蹴り遊び」伊東純也の報道で、戦場ジャーナリストが投稿し波紋。サッカー日本代表、アジア杯イラン敗戦を経て

 3月には国立競技場、そしてアウェー平壌で北朝鮮代表との北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の連戦が待つ。選手たちとともに森保監督も前へ進んでいかなければいけない。

取材・文/藤江直人

Posted by 藤江直人

Ads

Ads