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メッシが美技連発で魅了。試合の流れも、国立の空気も一変させる。インテル・マイアミ対ヴィッセル神戸戦

インテル・マイアミのメッシ。(Photo by Francois Nel/Getty Images)

前半早々から「メッシコール」が起きるなか、約30分間プレー。スアレスの芸術的オーバーヘッドも。

[INTER MIAMI IN TOKYO 2024] インテル・マイアミ 0(3PK4)0 ヴィッセル神戸/2024年2月7日19:00/国立競技場

 MLS(メジャーリーグサッカー)のインテル・マイアミ 対 J1リーグ昨季王者のヴィッセル神戸による国際親善試合「INTER MIAMI IN TOKYO 2024」、注目の的だったマイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが会場から大きな拍手を受けて、60分に交代出場で国立競技場のピッチに投入された。試合はスコアレスで引き分け、親善試合では異例のPK戦を実施。神戸が4-3で制した。

 ルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケツ、ジョルディ・アルバらが先発。しかし、そこにメッシはいなかった。すると前半早々からスタンドの一部から「メッシコール」が起こるという事態に。

 そんなマイアミを相手に、昨季JリーグMVPである神戸の大迫勇也が三度、超決定機を作り出す。しかしポストを叩くなど、モノにできない。スタンドの気温も6℃と低くなるなか、スコアレスで試合は進行していった。

 その寒さとフラストレーション……。国立競技場に流れていた空気を一変させたのがメッシだった。

 60分に途中出場。36歳になってもなおスーパースターは別格だった。違和感を覚えたという大腿部をやや気にしつつも、ボールが入ると、細かなタッチと周囲を生かし、加速させてゴールを襲う。中盤に降りてきた際には、プレスをかけて突進してきた宮代大聖の股を抜いてかわす。

 79分、中央を抜けて左足から鋭い決定的なシュートを放つ。が、これはGK新井章太にセーブされた。

 その後も軽快なプレーを再三にわたって披露。5日の香港選抜戦に出場せず、この日も途中まではウォームアップもしなかったため「まさか……」という雰囲気にもなった。 

 しかしピッチに立った『10番』は巨大なスタジアムのどこから見ても明らかに分かるほどの異彩を放ち、ボールを持つたびに“何か”を感じさせ、平日ナイトゲームにも関わらず集まった3万人近い観衆を何度もどよめかせた。それに触発されるように、スアレスのあとわずかという芸術的なオーバーヘッドも飛び出す。

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 90分スコアレスでPK戦を実施し、6人目で決着。スタジアムの観衆はメッシがキッカーとして立つのを待ち臨んだが、それは実現しなかった。それでもメッシがまさに変わらぬ千両役者ぶりを見せた一戦だった。

Posted by 塚越始

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