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【鹿島】チャヴリッチ「疲れたね」「チームが勝てて幸せ」。スロバキアで昨季24得点、今季14得点と活躍した期待のストライカーが実戦初出場

鹿島のチャヴリッチ。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

水戸とのプレシーズンマッチ、決勝点をもたらす。

[PSM いばらきサッカーフェスティバル] 鹿島 1–0 水戸/2024年2月10日14:00/カシマサッカースタジアム

「疲れましたね(Tired!)」

 プレシーズンマッチ「いばらきサッカーフェスティバル」、スロバキア1部SKスロヴァン・ブラチスラヴァからJ1リーグの鹿島アントラーズに今季加入したFWアレクサンダル・チャヴリッチが先発出場し、カシマスタジアムに訪れたファン・サポーターへ「7番」のユニフォーム姿を初めて披露した。そして試合後、その第一声を求められると、そう充実の笑みを浮かべた。

「いい感触を得られましたし、試合に出られたこと、勝てたこともできて嬉しく思います」

 クロアチア出身でセルビア国籍を有する29歳のストライカーは「試合の間隔も空いていましたし、日本のサッカーに慣れなければいけないなか、完璧ではなかったです。それでも良かったほうだと思います。あと2週間あるので、調整していきたいです」と爽やかに振り返った。

 前半45分間プレー。樋口雄太の決勝点はプレッシングからのこぼれ球をチャヴリッチが拾い、藤井智也につないでもたらした。

「プレッシャーをかけて行ったなか自分にボールがこぼれてきて、右へ展開できました。そのいいクロスからゴールにつながりました。練習で繰り返していたことが形になって出たと思います」

 一方で、まだ合流から間もなく「チームメイトとも話しましたが、長いスプリントを走ったあとも休まずプレーは続いていき、そこは慣れていかなければいけないと感じました」と課題も挙げていた。

「チームが勝てたことに幸せを感じています」

 何よりもプレシーズンマッチとはいえ、ホームのカシマサッカースタジアムでの初陣、自身がピッチに立ち勝利できたことを喜んだ。

「誰がゴールを決めるかではなく、チームが勝つことが大事だと思っています。例えゼロ得点でもチームがタイトルを獲れれば、それでチームが勝てているのであれば良いとも思います。ただ、もちろん点を取れなかったことを残念に思っているところもあります。決めていきたい。何より今日はチームが勝てたので幸せを感じています。チーム全体として連携が高まれば、チャンスも増えると思います」

「周りから『名前を呼ばれているよ』と言われて気付きました。スタジアム全体で名前を呼んでもらえると特別な感情が生まれますね。足を運んで声を送っていただいたファンの皆さんに感謝しています。これから形を残して、恩返しをしていきたいです」

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 チャヴリッチは今季2023-24シーズン、ブラチスラヴァでスロバキアリーグ15試合・9得点・6アシストなど公式戦29試合・14得点・10アシストを記録。2022-23シーズンも、公式戦54試合・24得点・3アシストと活躍し、2024シーズン、鹿島に加入した。

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