×

【移籍】エムバペとパリSG会長が握手「制裁なし」

パリSGのエムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

むしろPSGのブランドを高めてくれたと感謝。

 フランス1部パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が2月16日までに、契約満了を迎える今シーズン限りで退団する意向を固めた。自身の去就について、仁義を守り、まずパリSGのナーセル・アル=ヘライフィー会長に決断を伝える意向を示していたが、直接対面する機会を得られたそうだ。

『Noticias ao minuto』によると、テレビ司会者であるジェレミー・ローテン氏が2月16日、ヘライフィー会長と直接話をする機会を得て、そこでエムバペの意向を受け入れたと明らかにしたそうだ。

 ローテン氏は「PSG会長はエムバペと契約延長をしたかった。それだけに失望も大きかったようだ」と見る。しかし一方、「彼はビジネスマン。数百万ユーロを毎年稼ぎ出してきていた。彼を失うことをしっかり受け止めていた」と伝えている。

「彼らは握手を交わして、むしろエムバペが決断をそのように伝えに来てくれたことに感謝していた。(今季開幕時にあったような)制裁はないだろう。彼はこの投資にとても満足していた」

 FIFA(国際サッカー連盟)のルールにより、他クラブとの交渉が解禁される今年1月に入っても、エムバペは決断を急がなかった。そしてヘライフィー会長は年間1億ユーロ(約160億円)、さらにパリ・オリンピックへのオーバーエイジでの出場容認など“最高”の条件を提示。そのオファーが受け入れられるはずだと自信を持っていた。

 それだけにPSG会長としては、まさかの結末に驚いていたという。それでもエムバペがパリ・サンジェルマンの世界的なブランドを大きく高めてくれたこともあり、この席では”失望”を一旦横に置いて、尊敬し合う二人の会話が行われたそうだ。

 この決断により、25歳のフランス代表アタッカーは今夏、フリートランスファーの身となる。2年前に口頭合意から反故にされたスペイン1部レアル・マドリードだが、今度こそ加入することが確実視されている(エムバペにとっても、レアル入りのラストチャンスと言われる)。

いま読まれている記事>>もしも、フランス在住の伊東純也が取り調べを受ける場合はどうなる? 週刊誌問題、示された対抗姿勢。サッカー日本代表は3・6月にW杯予選

 また、レアル・マドリードに加わる場合、2022年に提示された額よりも低く、パリSGの提示した160億円の半額以下になるそうだ。これからはエムバペ側の仲介人と白い巨人による本格化な交渉がスタートする。

Ads

Ads