【カラバオカップ決勝】男泣きファン・ダイク渾身ヘッド! 遠藤航120分フル出場、リバプールがチェルシーとの死闘を制す
カラバオカップ決勝、マロ・ギュストと競り合うリバプールの遠藤航(右)。(Photo by Mike Hewitt/Getty Images)
2年ぶり10度目のリーグ杯優勝。
[カラバオカップ 決勝]リバプールル 1EX0 チェルシー/2024年2月26日0:00(現地15:00)/ウェンブリー・スタジアム
イングランドのサッカー・リーグカップであるカラバオカップ決勝のリバプールFC対チェルシーFC戦は延長120分を戦い、フィルジル・ファン・ダイクの118分の渾身ヘディング弾で、リバプールが2年ぶり10度目の優勝を果たした。リバプールの日本代表MF遠藤航はフル出場を果たした。
負傷者の続出しているリバプールは、モハメド・サラー、ダルウィン・ヌニェス、ソボスライ・ドミニクらがメンバー外に。しかもこの試合の開始28分、インサイドハーフに抜擢されたライアン・グラフェンベルフがモイセス・カイセドのチャージを受けて足を踏まれると、立ち上がれず担架で運ばれ交代を余儀なくされた(カードはなし)。
それでも62分、フリーキックからファン・ダイクがヘッドで合わせ、ついに均衡を破った――かと思われた。しかしオフサイドポジションにいた遠藤が、ダイクへの守備に入ろうとしていたリーヴァイ・コルウィルを妨害していたとVARがチェック。オフサイドでは珍しいOFRを経て、主審がファウルと判定した。
両チームともにポストを叩くシュートもあるが、ゴールを割ることはできず。
リバプールのユルゲン・クロップ監督は2006年生まれのFWジェイデン・ダンズなど育成年代出身の若手を続々と起用していく。しかし、タレントで上回るチェルシーに決定機を作られ劣勢を強いられる。クィービーン・ケレハーが9本のセーブを記録するなか……延長118分にコーナーキックのチャンスを得る。
するとコスタス・ツィミカスのキックを、キャプテンのフィルジル・ファン・ダイクがヘッドで叩き込み、正真正銘のゴール! これが決勝点となった。
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遠藤はアンカーでほぼミスなく120分間を戦い切り、勝利に貢献。リバプールでの最初のタイトルを獲得した。試合後、ファン・ダイクは男泣き……今季での退任を発表したクロップ監督もリバプールでまず今季1冠目を掴んだ。