【鹿島】古巣C大阪とホーム開幕戦、ポポヴィッチ監督「勝利しか考えていない」「小菊さん、高橋大輔とピッチで会えるのは楽しみ」
オンラインによる取材に応じた鹿島のポポヴィッチ監督。(C)SAKANOWA
「トランジションの素早さ、球際の強さ、良かった部分はさらに伸ばし、勝ちにこだわる」
[J1 2節]鹿島 – C大阪/2024年3月2日15:00/カシマサッカースタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が3月1日、オンラインによる取材に応じて、翌日の今季ホーム開幕となるセレッソ大阪戦に向けて抱負を語った。
シーズン初陣の名古屋グランパス戦は3-0と勝利を収めた。ポポヴィッチ監督は「しっかり勝ち切り、結果を残せたのは大事なところ。我々が何者なのかを示せたのは良かったと思います」と振り返る。そのうえで、次のように連勝を見据える。
「大切なのは引き続き、前回良かったオーガナイズされていた戦い、アグレッシブさ、そしてトランジションの素早さ、球際の強さ、そこは貫き引き続き見せていきたいです。その良かった部分をさらに伸ばして、修正も施し、勝ちにこだわる部分を見せていきたいです」
C大阪は指揮官が2014シーズンに率いたチームでもある。古巣との対決――その胸の内はいかに!?
「どんな相手でも勝点3を取ることしか考えていませんし、それが何より重要です。もちろん、自分が指揮を執ったチームは特別で、いつまでも心に残るチームではあります。ただ今は彼らにとってのライバルチームを率いていて、大きなリスペクトはしていますが、勝点3を取ることしか考えていません。残っているスタッフもいてシンパシーはありますが、ピッチに立てば関係なく勝点3を取りに行くだけです。鹿島が試合を支配し、勝利することしか考えていません」
公式戦では指揮官にとっても、初のホーム・カシマでの戦いとなる。サポーターの声援による後押しを呼び掛けていた。
「(名古屋戦は)アウェーながらサポーターの皆さんが作ってくれた雰囲気は最高でした。もともと鹿島サポーターが素晴らしいとは分かっているつもりでしたが、実際にピッチに立ち肌で感じたのは、予想をはるかに上回る大声援で、選手たちの背中を押してくれました。皆さんには感謝しています。
ホームでの開幕戦、サポーターの皆さんがそれ以上の雰囲気と一体感を作り出し、ともに戦ってくれると信じていますし、そして良い結果を得たいです。声援にしっかり応えられる試合を見せたいです」
ポポヴィッチ監督がC大阪を率いていた2014年、現在の小菊昭雄監督は強化部課長だった。今度は指揮官同士と対峙することになった。
「友人・知人と久々に会えるのは嬉しいことです。同じ方向へ向かっていた仲間ですから。小菊さんにもシンパシーを抱き、素晴らしい人間性を感じています。今はコーチとなった高橋大輔とピッチで会えるのも楽しみですね。当時から残っている選手はあまりいませんが、スタッフの方々と再会できるのは楽しみにしています」
指揮官はそのように再会を楽しみにしていた。ちなみに、当時から10年経ったが、その間で進化したところは? と問われると、ポポヴィッチ監督は「さらに髪の毛が薄くなりました。ストレスのせいでしょうかね。髭は伸びましたが……」と頭をさすって笑わせた。
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鹿島は開幕リーグ2連勝、一方、1節・FC東京戦を2-2で引き分けたC大阪は今季初勝利を目指す。試合は3月2日15時キックオフだ。