日本代表復帰へ!元『10番』中島翔哉が示す存在感、浦和ヘグモ監督が寄せる”3つ”の大きな期待とは?
浦和の中島翔哉。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)
「練習でも常にゴールやアシストに絡んでいます。彼は『8番』(インサイドハーフ)もできれば…」
[J1 3節]札幌-浦和/2024年3月10日13:05/札幌ドーム
J1リーグ浦和レッズのペア=マティアス・ヘグモ監督が3月8日、2日後にアウェーで行われる北海道コンサドーレ札幌戦に向けてオンラインによる取材に応じ、対策や抱負などを語った。
このなかで、東京ヴェルディ戦での中島翔哉の役割について話題になった。ヘグモ監督は73分に松尾佑介に変えて中島を投入した意図と狙いを次のように語った。
「ウイングのケガ人が多く、試合途中で松尾の体力も限界に来ていました。複数のポジションをこなせる翔哉には、内側に切れ込んでいくウイングの役目を務めてもらいました。
彼が中央に入ることで(大畑)歩夢が外から上がっていけました。その形から歩夢がPKを誘発し、大きなゴールチャンスも作っていました。
翔哉が内側に入ることで、彼自身も右足でのファーサイドへのクロス、そのままシュートを打つこともできます。戦術的な変更もそれぞれの選手の強みを生かすことを心掛けています」
ベースとなる4-3-3をまずより深化させていく。そのためにも、キーマンとして中島に期待を寄せていた。
「4-3-3をさらに発展させていくにも、やらなければいけないことはたくさんあります。4-3-3の形を変えなくても選手によって戦術的な違いを出せます。
そのバリエーションを増やせれば、別の武器を持てます。試合でも良かった翔哉ですが、練習でも常にゴールやアシストに絡んでいます。彼は『8番』(インサイドハーフ)もできればウイングもでき、偽のストライカーもできる選手です」
そのように4-3-3のなかでも“3つ”の役割(両ウイングを一つずつと捉えれば”4つ”)を、ヘグモ監督は中島に求めていた。
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森保一監督のもと、日本代表でも10番をつけて戦った。ヨーロッパに渡ってタフさを身に付けたなか、浦和で完全復活を期す。中島が浦和でコンスタントにプレーし、より赤く染まれば――日本代表復帰も近づく。まずは3節・札幌戦、中島のインパクトのあるゴールと勝利を呼び込むプレーに期待したい。