「私がその『プラスチック』や『観光客』にあたる」ポステコグルー監督がスパーズのチケット値上げ騒動で見解
アンジェ・ポステコグルー監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
オーストラリア出身、元・横浜F・マリノス指揮官「私はこの地球の裏側で、サッカーへ情熱を注いできた」。
[プレミアリーグ 29節]フラム-トッテナム/2024年3月17日2:30(現地17:30)/クレイヴン・コテージ
イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCのアンジェ・ポステコグルー監督が3月16日、翌日のフラムFC戦に向けた記者会見に臨んだ。その席で、来季、スパーズのチケットが6パーセントほど値上げされることでサポーターから猛反発の声が上がっていることが話題となった。
「観光客の増加でチケットが値上がり、地元ファンは怒っている」という『観光客』を敵視するような意見も多い。そういった声にオーストラリア出身の指揮官は苦笑いを浮かべて、「海外からやってきたサポーターのせいにするのは間違っていると思います」として、自身の見解を語った。
「それ(値上げ)が本当に切実であることは理解しています。ただ、(自身の見解に対する)理由をお話ししましょう。私がその『プラスチック』であり、『観光客』だからです」
オーストラリア出身である58歳の指揮官は、オーストラリア代表など、そして横浜F・マリノスで結果を残した。その攻撃的なスタンスが評価されてセルティックでのポストを得て、そして今シーズン、ビッグクラブでもあるトッテナムの監督に就任した。
「私はこの地球の裏側にいて、サッカーに情熱を注いできました。そこでプレミアリーグの試合にアクセスできれば、それが私にとっての世界でもありました。だから人々を『プラスチック』や『観光客』と呼んで、それは別のところに住んでいるからだと言うのは公平でないと思っています。このサッカークラブには、世界中にサポーターがいます」
さすがボス――スパーズが目指してきた”世界”につながるスケールの大きさを伴った言葉である。
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トッテナムはこのフラム戦で勝利できればUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位に浮上できる。