【なでしこJ】3バック採用、U-20代表快進撃…高倉麻子監督がアジア大会のベトナム戦後に語る
なでしこジャパン(写真はトーナメント・オブ・ネーションズより)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
7-0で快勝を収めて、8月25日の準々決勝に進出。
[アジア大会 女子サッカー GS2節] 日本 7-0 ベトナム/2018年8月21日/ジャカルタ(インドネシア)
得点者=5分:菅澤優衣香、17分:籾木結花、38分:中島依美、52分:田中美南、64分:増矢理花、77分:菅澤優衣香、88分:田中美南
なでしこジャパン(日本女子代表)がアジア大会のグループステージ2節、ベトナム女子代表から田中美南と菅澤優衣香それぞれの2ゴールなど7得点を奪う快勝を収めてベスト8進出を決めた。準々決勝は日本時間の8月25日18時から、対戦相手はBグループ2位チームで、中国か北朝鮮と戦う。
ベトナム戦後、なでしこジャパンの高倉麻子監督は次のように試合を振り返った。また決勝進出を果たしたU-20女子代表についてもコメントしている。
――ベトナムに7-0で勝利を収め、グループCの1位突破が決定しました。試合を終えての感想は?
結果的に7-0というスコアで勝てたことに関しては良かったと感じていますが、前半から数多くのチャンスを作り出す中で、なかなか決め切れず、少しストレスも溜まる展開になりました。自分たちのプレーの精度を少し上げていこうと後半(システムや選手を)代えてみましたが、やはりなかなか精度が上がりませんでした。
――後半に3-5-2にした意図は?
スコア(ゴール)を決め切るため、もうちょっと前に人数がほしいという狙いもありました。もちろん今後、チームの引き出しを増やしていくために、「スリー(3バック)」というのは、どこかで試してみたいと思っていました。今日、ベトナムの勢いもありましたし、それを受けてどうだったかを検証して、チームの引き出しにしていければと思います。
――攻撃の形をいろいろ見せられたと思うが?
たくさんの選手をグランドに送り出して攻撃を組み立て、コンビネーションが1日2日でできるものではないとは分かっています。そのなかで、サイドからの攻撃、中央からの攻撃、さまざまなコンビネーションにこだわってやってきている部分では、選手が表現しようと積極的にトライしてくれていると思います。ただ、決定力はもう一つ上げていかないと、厳しい試合(強豪相手)になったときに難しくなると感じました。
――U-20日本女子代表がU-20女子W杯で決勝進出を果たしました。その活躍ぶりは、なでしこジャパンの選手たちにも刺激になっていますか?
なでしこジャパンという「日本女子代表」として、強い興味を持っています。U-20代表の試合も観ています。非常に良いプレーをしていて、彼女たちも刺激を受ける部分があると思いますし、若い選手が今後ここ(なでしこジャパン)に入ってくるという危機感もあるはずです。ただ、とにかくまず選手たち一人ひとりが自分自身に矢印を向けながら質を高めるために進んでいくべきだと思っています。育成世代を含めた全員で日本女子代表のサッカーを世界に発信していく、成長していくことを、揺るぎなく続けていきたいと思います。
構成:サカノワ編集グループ