【徳島ヴォルティス】増田功作監督が就任、ロマンの詰まった渦潮のようなスペイン路線から一旦撤退し現実路線に「チームとして大事にしたいのは全員がハードワークして攻守にコレクティブなプレー」
徳島ヴォルティスのエンブレム。(C)SAKANOWA
黒田強化本部長「1試合1試合で勝点を積み上げていくことが一番大事」
J2リーグの徳島ヴォルティスは5月5日、暫定的に監督として指揮を執っていた増田功作監督が、正式にトップチーム監督に就任することになったと発表した。ベニャート・ラバイン体制で結果を残せず、ポゼッションも主体とする吉田達磨前監督のもと一旦再建を目指したものの上昇気流に乗れず。「全員がハードワークして攻守にコレクティブなプレー」(増田監督)と現実論を掲げ、ロマンの詰まった渦潮のようなスペイン路線からは一旦撤退する。
増田監督は1976年4月30日生まれ、埼玉県出身、48歳。今季徳島のヘッドコーチに就任し、4月1日から暫定監督を務めていた。
増田監督は次のようにコメントしている。
「このたびクラブから正式な監督への就任というお話をいただき、徳島ヴォルティスの監督として戦うことを決意しました。自分の中で様々なことを考えましたが、一緒に戦ってきた選手やスタッフと共に、一戦一戦勝利を目指してベストを尽くしていきたいと思います。
チームとして大事にしたいのは全員がハードワークして攻守にコレクティブなプレーをすることであり、アグレッシブな姿勢で攻撃的に90分間戦いが終わるまで走り切るフットボールを目指します。
ファン・サポーターの皆様をはじめ、クラブを支えていただいている皆様、ご支援、ご声援よろしくお願いいたします」
◎黒部光昭 強化本部長
「増田功作監督に暫定的に指揮を執っていただいた、これまでの6試合における成績や試合内容を含めてチームとして改善してきていると捉えており、今後もチームの指揮をお願いすることが最適であると判断して正式に監督就任を打診し、受諾いただきました。
今回の決定にあたっては、特に試合内容においてシーズン序盤には見られなかった攻守にハードワークすることや切り替えの早さ、そしてピッチ上での戦う姿勢が明らかに変わって来ている点が判断の要素としてあり、これからシーズンを通してより高めていくことができると判断しております。
一方では、現状の順位からすれば、直近の試合で勝点が取れているとはいえ、前節まで降格圏内であったという苦しい状況に変わりはなく、1試合1試合で勝点を積み上げていくことが一番大事なことだと捉えています。そのためにも、まずは毎試合勝点を取れるようなチームとしてのベースを作ることが重要であり、改善されてきているハードワークすることや切り替えなどプレーの強度の部分に加えて、選手1人ひとりが全力で試合に臨み、戦うために必要な要素やマインドをもう一度全体で築いていくことが必要だと考えております。
増田監督が指揮を執った試合でこれらの点が改善されて来ていると判断をしましたので、正式に今シーズンの監督としてチームを託して、より前を向いて1つずつ上の順位を目指します。
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そのために強化本部としては、増田監督をはじめとするチームをサポートすべく、チームとしての地盤をしっかり構築し、1つでも多くの勝点を積み上げていけるように最大限尽力して参ります」