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長谷部誠が引退会見「頭では理解しているが、体が今すぐボールを蹴りたいと疼いている」。20年間変わらなかった髪型にも言及

フランクフルトでの長谷部誠。(Photo by Alex Grimm/Getty Images)

プロキャリア22年、なぜ後悔はないのか――「このキャリアは、自分のマックスのマックス」。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトで今季限りで引退を決めた元サッカー日本代表の長谷部誠が5月24日、都内で現役引退記者会見を行った。5月18日に最後の試合(RBライプツィヒ戦)を終えて帰国した40歳のレジェンドは、現在の心境を語った。

「最終節が終わって約1週間が経ち、正直、実感が沸いていません。毎年のオフに入ったような感覚です。現役お疲れ様、素晴らしいキャリアおめでとうなどと言ってもらい、頭では引退したことを理解しようとしています。ただ、体が今すぐにでもボールを蹴りたいと疼いています。そういう感覚があります」

 一方で、「キャリアの後悔はなく、満足するキャリアを終えられたと思います」と語り、なぜ後悔はないのか――を自分自身でも考えてみたという。

「まず自分でこの引退の時期を決められたのは大きかったです。アイントラハトから、現役をやめる、キャリアを続けるというのは、僕に託してくれていました。来シーズンもできたなか、この後悔がない気持ちがあり、ここにいるマルクス・クレーシェ(SD)をはじめ感謝しています」

「サッカー選手としての能力、点を取れたり、何か抜きに出たりしているわけでなく、人としても目立つわけでありません。髪型も20年間一緒でした(笑)。これまでたくさんのタイトルを獲れて、これ以上のキャリアは考えられず、自分のマックスのマックス。周りから評価され、自分もやり切ったと思います。もう一度同じキャリアを積めるかというと、できるとは思えません」

 そのように22年間のプロキャリアを終えた長谷部は語った。このあと数か月休んだあと、フランクフルトで指導者としてのキャリアをスタートさせる。

 U-21のセカンドチームなど若い年代のコーチを務める予定で、将来はトップチームを率いることを目指す。また日本ユニセフ親善大使としての活動も継続していく。

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