三笘薫と4歳差、31歳ヒュルツェラーがブライトン監督就任へ「合意」。プレミアリーグ最年少指揮官誕生に
三笘薫。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
デ・ゼルビ退任。イギリスの労働許可証の取得へ。
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の三笘薫(Kaoru MITOMA)が所属するイングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCが、ロベルト・デ・ゼルビ(Roberto De Zerbi)監督の電撃退任に伴い進めていた新監督の人選だが、ここに来て、ドイツ1部昇格を決めたザンクト・パウリ指揮官のファビアン・ヒュルツェラー(Fabian Huerzeler)が有力候補に浮上した。すでに「口頭合意」に達したという。
『スカイ』ドイツ版によると、実現すれば、プレミアリーグ史上最年少の監督誕生になる。ヒュルツェラー監督はザンクト・パウリを率いて、2023-24シーズンブンデス2部1位での1部昇格を果たした。
ヒュルツェラー監督はザンクト・パウリとの契約を残している。しかし同メディアの独自情報として、監督とクラブの間には”紳士協定”があり、1部昇格を果たした場合、指揮官が自由に他クラブとの交渉に応じることができるというのだ。
ブライトンでは、元指揮官であり、前チェルシーFCのグレアム・ポッター(Graham Potter)氏の復帰案も浮上。しかし全コーチ陣を引き連れて去っていった去り際の後味の悪さもあり、この案はブライトンサポーターが猛反発(アンケートでは70パーセントが反対)した。
プレミアリーグ昇格を決めたイプスウィッチ・タウンFCを率いるキーラン・マッケナ(Kieran McKenna)監督、今季途中までノッティンガム・フォレストFCを率いたスティーブ・クーパー(Steve Cooper)氏なども浮上した。
しかし、ブライトンが近年確立してきたポゼッションを生かしながら仕掛ける攻撃的なスタイルをより生かせる、そして何より情熱を持った人物を求めて、ヒュルツェラー監督に辿り着いたようだ。
すでに両者は「口頭合意」に至り、イギリスの労働許可証(ビザ)の取得に向けて動いているということだ。ヒュルツェラー監督はアメリカで生まれ、父親はスイス人、母親がドイツ人。2歳からドイツへ移住している。スイス、ドイツの国籍、そして法律によりアメリカの市民権も持つ。
三笘とは、わずか4歳差。それもまた大きな刺激になりそうだ。
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一方、ドイツ国内のみならずヨーロッパでも熱狂的で知られるザンクト・パウリサポーターの反応が気になるところだが……。