久保建英のソシエダ監督、G大阪との日本ツアーで「理想的なプランが崩れた」
レアル・ソシエダの久保建英。(Photo by Eric Alonso/Getty Images)
主力選手の日本での披露が目的!?
スペイン1部レアル・ソシエダが7月25日、大阪府のパナソニックスタジアム吹田でJ1リーグのガンバ大阪と対戦する。しかしスペイン国内では、この日本ツアーが波紋を広げている。
G大阪は6月25日、来月25日に『Real Sociedad Japan Tour 2024』としてレアル・ソシエダとプレシーズンマッチを行うと発表した。主催は大阪府サッカー協会、株式会社ガンバ大阪、株式会社ヤスダグループとなっている。チケットの先行販売は26日にスタートした。
しかしレアル・ソシエダは27日にホームで予定していたフランス1部トゥールーズFCとのプレシーズンマッチを中止すると発表。ラ・レアルは公式サイトで「レアル・ソシエダは今回の試合中止要請により、トゥールーズに多大なご迷惑をおかけしたことに対し、心からの謝罪をいたします」とコメントしている。
このG大阪戦はジャパンツアー公式サイトには掲載されている。しかし、クラブは公式サイト、SNS公式アカウントで、29日18時時点で、G大阪戦に触れていない。あまり”歓迎”はされていないことが伝わる。
こうした事態に『アス』は6月27日、「イマノルは理想的なプレシーズンのプランが崩れた」と題したレポートを掲載。R・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は1年前のプレシーズンで組まれたアメリカ・メキシコツアーが、結果的にシーズン中に相次いだ選手の負傷離脱の要因になったと分析。今回はできるだけホームで、開幕を見据えタームを作って調整したいと意向を明かしていたという。
それだけに開幕3週間前とはいえ、このレアレ・アレーナで予定されていたトゥールーズ戦の”中止”は、アルグアシル監督にとって、まったの想定外ということだ。
もちろんプロモーション活動は、昨季UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)で決勝トーナメントにも進んだレアル・ソシエダが、国際的なクラブになっている証でもある。とはいえ日本への5月に続くツアーに。これについて同メディアはスポンサーとの契約上、5月の遠征ではドイツEURO2024に臨む主力メンバーが不在だったため、彼らを日本で披露する目的があるようだと見ている。
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シーズン終了直後の5月29日には、サッカー日本代表の久保建英も来日し、国立競技場では東京ヴェルディと対戦した。今度は関西圏での試合開催に。ただし、チームの成功を最大限にバックアップする、という本来あるべきクラブとスポンサーとの関係がややこじれてしまうのではないか……というサンセバスチャンのファン・サポーターの心配も募ってきているようだ。