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【鹿島】三竿健斗が語ったボランチのダイナミズム「守備のタスクはすごく大きい」。佐野海舟が抜けたなか、柴崎岳との“共存策”にも言及

鹿島の三竿健斗。(C)KASHIMA ANTLERS

「監督も5、6人経験し、いろいろなサッカーを学び、引き出しが増えたと思います」

 ベルギー1部OHルーヴェンからJ1リーグ鹿島アントラーズへ完全移籍し、1年半ぶりに復帰したMF三竿健斗が7月18日、オンラインによる加入記者会見に臨んだ。そのなかで28歳のボランチは、ランコ・ポポヴィッチ監督から求められるボランチのタスクに、とてもやりがいを感じたと語った。

 守備とハードワーク――。チームにダイナミズムをもたらす役割だが、ヨーロッパでの経験を踏まえ、三竿はそうしたダイナモ的な仕事を楽しみにもしていた。

「ボランチの守備のタスクはすごく大きいと見ています。サイドに(相手チームの)中盤の選手が流れた時、(ボランチの)二人でカバーして、サイドバックとセンターバックの間のハーフスぺースをとるランニングに対しても、内側へついていかないといけない。すごく運動量が求められ、大変だろうなと、外から見ていて思いました。

 そのボランチが付いていくというのは、割とヨーロッパでは求められている部分。ポポさん(ランコ・ポポヴィッチ監督)もヨーロッパの方ですし、そういうやり方がベースかなと。見ていて一緒だと思いました」

 また、佐野海舟が抜けたなか、柴崎岳との“共存策”についても言及した。

「佐野選手と岳くんでは特長が違うので、みんなが佐野選手に期待していた部分、彼がやっていたことを、そのまま岳くんに求めるのは、僕は違うと思います。岳くんには岳くんのゲームコントロールやパス、ビジョン、そういうところでチームに深さをもたらせる選手だと思います。比較してはいけないと思うし、僕が一緒に出た時には、その守備の部分を僕がやれればとイメージしています」

 加えて三竿がボランチに入る場合、ミドルなど攻撃面での貢献も期待される。また、知念慶、三竿、そして柴崎というトリプルセンターハーフのような戦いも見てみたいところだ。

「向こうへ行って監督も5、6人経験し、いろいろなサッカーを学び、引き出しが増えたと思います。ピッチの中での判断材料として得られたものを表現したいですし、周りにも伝えていきたいです。(引き出しについて)今までは一つか二つしか持っていなかった対応力や選択肢がより増えたので、そこは行って経験できたことだと思います」

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 三竿がもたらす相乗効果。鹿島のタイトル獲得へ、間違いなく大きなタレントが帰ってきた。

Posted by 塚越始

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