【鹿島】見逃しPKやファウルにポポヴィッチ監督が激怒「バスケットボールで5回反則したら退場だ!」
鹿島のポポヴィッチ監督。(C)KASHIMA ANTLERS
なぜかJリーグでは寛容な後方からのファウルに、このままでは鈴木優磨が潰されてしまうと懸念。
[J1 24節] 鹿島 – FC東京/2024年7月20日18:00/県立カシマサッカースタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が7月19日、オンラインによる取材で、翌日のFC東京戦へ意欲を示した。
そのなかで前節1-4の逆転負けを喫した横浜F・マリノス戦を改めて客観的にチェックした(試合直後、少し冷静になって試合を振り返りたいと語っていた)という指揮官は、名古新太郎への後方からのタックルにVARが主審にOFRを推奨しなかったシーン、さらに鈴木優磨への再三にわたる後方からのチャージが流されていたことに言及した。
「前回の試合で残念だったのはレフェリングでした。結果へダイレクトに関わるレフェリングはあってはいけないと思います。(VARなど)確認作業ができていたのかどうか……残念でなりません」
その試合で主審はあまり笛を吹かずに試合を進めていた。が、本来ファウルを取られるべきプレーがファウルにならないという状況に、選手からも戸惑いの声が漏れていた。ポポヴィッチ監督はこの状況では、大ケガにつながりかねないと危機感を口にした。
「大ケガをしてしまってから、この話をするようでは遅いです。(鈴木)優磨は前半だけで6、7回は後方からのケガになりかねないファウルを受けています。しかし主審はファウルを取らず、誰一人イエローカードを提示しませんでした。バスケットボールでは5回ファウルをしていたら退場処分です」
Jリーグでは特に外国籍選手をはじめストライカーや前線の選手に対する、後方からのファウルに寛容である傾向が続く。それが大ケガにもつながりかねないと、指揮官が懸念するのは理解できるところだ。
「なるべくカードは少ないほうがいいのは私も賛成です。ただし故意である場合など、ケガを防ぐため、特に優磨へのそういったプレーが続いているので話をさせてもらいました。(名古への疑惑の判定についても)なぜ、ノーファウルと判定したのか。説明があるべきではないでしょうか」
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ホームでのFC東京戦は仕切り直しになり、逆転優勝に向けて、連敗だけは阻止しなければならない。三竿健斗も新たに加わったなか、反撃への勝利をホームで掴みたい。