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【移籍】遠藤航の現実的な展望。ドイツクラブが獲得検討、ユナイテッド戦は後半途中出場ということは…

日本代表の遠藤航。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

11日のセビージャ戦を経て、17日にプレミア開幕のイプスウィッチ・タウン戦へ。

 イングランド・プレミアリーグの2024-25シーズン開幕を前に、アメリカ遠征中のリバプールFCは8月4日、サウスカロライナ州のウィリアム-ブライススタジアムで、マンチェスター・ユナイテッドとの親善試合に3-0の勝利を収めた。

 リバプールは10分にファビオ・カルヴァーニョ、36分にカーティス・ジョーンズ、そして61分にコスタス・ツィミカスがゴールを記録。また中盤はカーティス・ジョーンズ、ライアン・グラフェンベルフ、ハーヴェイ・エリオットのセットが先発し、サッカー日本代表の遠藤航は65分から途中出場している(7人を同時交代)。

 今回の試合を踏まえ、イングランドに戻ったあと11日のセビージャFCとのプレシーズンマッチでより実戦的なシミュレーションが行われ、17日のイプスウィッチ・タウンFCとのプレミアリーグ開幕戦を迎える。ユナイテッドも主力組が出場していたなかでレッズは収穫のある勝利を収めており、今回の先発メンバーが主体となり、そこにEUROやコパ・アメリカ組が加わる。

 昨季のユルゲン・クロップ体制下での遠藤は、負傷者なども出たなか争いに揉まれ、アンカーのポジションを掴んでいった。とはいえ、カラバオカップを制したものの、ヨーロッパリーグやプレミアリーグなど他のタイトルを逃しており、“助っ人”でもある遠藤には、評価の声も挙がる一方、一部から厳しい目も向けられている。

 そうしたなかこの夏、遠藤に対しフランス1部オリンピック・マルセイユから獲得オファーがあったことが明らかになった。しかしリバプールがVfBシュツットガルトから獲得した時”以下”の条件が提示されたとして、これは即刻拒否したそうだ。さらに、ドイツの複数クラブも、31歳の日本代表キャプテンの獲得を検討していると言われる。

 つまり、リバプールが遠藤のアンカーポジションの補強を進めているのは事実なのだろう。その新戦力が加わった場合、序列によっては、遠藤放出もあり得る――という状況が浮かぶ。

 とはいえ今季のリバプールはUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)にも臨むだけに、一段とハードなシーズンになると予想される。アルネ・スロット新監督が遠藤を評価していないわけではない。22歳のグラッフェンベルクへの期待も高まるが、タフでケガに強く守備面で計算の立つ遠藤が必要となっていくことも想定される。また、現在不在のキャプテン、フィルジル・ファン・ダイクとの信頼関係などもポイントになってくるかもしれない。

 一方、遠藤も完全なベンチウォーマーとなることは望んでいないはずだ。あり得るとすれば、もしもプレミアリーグ開幕から遠藤が出場機会を得られなければ……。

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 8月30日の移籍期限ギリギリのタイミングを目処に、動きがあるかもしれない。そういった状況を見据えると、マルセイユの先行した牽制的なオファー、ドイツ・クラブの水面下での動きともつながってくる。

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