×

『マンチェスター・シティ古橋亨梧』誕生へ二つの障壁。セルティックは寝耳に水

古橋亨梧。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

プレシーズンマッチの衝撃ゴールがペップの心を動かした!?

 イングランド・プレミアリーグで史上初の4連覇を達成したマンチェスター・シティが今夏の移籍マーケットで、セルティックFCのFW古橋亨梧(Kyogo FURUHASHI)の獲得を検討しているという噂が世界中を駆け巡り、日本人ストライカーがサッカー界の”時の人”となっている。

 古橋はセルティックのエースストライカーとして4シーズン目を迎え、これまで公式戦通算135試合・73得点・16アシストを記録している。

 『ジ・アスレチック』によると、8月21日、シティに所属していたフリアン・アルバレスがアトレチコ・マドリードへ移籍したため、その穴を埋めるため、マンチェスター・CはまずFCバルセロナを退団すると発表したイルカイ・ギュンドアン(İlkay Gündoğan)の補強オペレーションを優先させているとレポートした。

 さらに、この交渉がまとまったあと、クラブは古橋をさらに加えるかどうか最終的に判断すると伝えた。

 プレシーズンマッチで両者は対戦し、そこで古橋が鮮やかなゴールを決めており、ジョゼップ・グアルディオラ監督に強烈なインパクトを残したようだ。これまでセルティック愛を貫いてきた古橋だが、さすがに”世界一”のマンCからのオファーとなれば、移籍には前向きということだ。

 一方、二つの障壁があり、そのあたりをシティ、そしてセルティックは判断するのかもポイントになる。

 地元メディア『セルティック・ウェイ』は同日、移籍マーケットの期間が残り10日しかなく、このタイミングで古橋を引き抜かれては、代替選手を獲得できないとして、放出は現実的ではないと指摘している。古橋は2027年まで契約を更新しており、移籍条件を完全に満たさなければ、セルティックは拒否するはずだと見ている。

 寝耳に水だったセルティックとしては、古橋を引き抜くのであれば1日も早く決めてほしい……というのが本音のようだ。デッドラインデーが近づけば近づくほど、移籍を認めない可能性もあるというのだ。

 また、古橋は11日のハイバーニアンFC戦(〇2-0)ではセンターフォワードで先発したものの、75分で交代。そして18日のスコティッシュカップ2回戦の同じくハイバーニアン戦(〇3-1)は欠場した。

 するとブレンダン・ロジャーズ監督が、古橋が肩に古傷を抱えて戦ってきたと説明。「手術をすれば完治する。しかし、彼はそれを望まず、上手くコンディションを対処してきた」と、ヴィッセル神戸時代から抱えてきたとまで明かした。

 そのあたりの情報をシティサイドがどこまで吟味するのか。それにプレミアリーグ王者のクラブに行けば、まず控えからのスタートとなる。それだけに間もなく30歳になる古橋が、そういったシチュエーションを望むかどうかも鍵となる。

関連記事>>【移籍】マンチェスター・シティが古橋亨梧を獲得へ!「彼らの目に留まっている」

 セルティックにとっては移籍期限までの時間のなさ、そして公にされた古橋の肩のケガの状態……。この課題がクリアされなければ、この移籍オペレーションは一気にまとまらないか!? 逆にその障壁を乗り越えさえすれば、「マンチェスター・シティ古橋亨梧」が誕生するか――。

Ads

Ads