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【浦和】「驚いた」監督交代劇、選手たちの反応。どうなるスコルジャ第二次政権? 松尾佑介はヘグモの新たなフェーズを理解し「ベンチから見ていても、鹿島戦は急激に良くなっていると感じた」

浦和のヘグモ前監督(左)、スコルジャ新監督(右)。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI (C)2024 Asian Football Confederation (AFC)

関根貴大も「驚きはしました。このタイミングで変わるとは…」。

[J1 29節]町田 2-2 浦和/2024年8月31日18:03/国立競技場

 電撃の監督交代劇が発表されたJ1リーグの浦和レッズは池田伸康暫定監督のもと臨んだFC町田ゼルビア戦、関根貴大とチアゴ・サンタナのゴールで87分に2-1とリードしたもののラストプレーで追い付かれて、2-2で引き分けた。

 ペア=マティアス・ヘグモ前監督が解任されて、マチェイ・スコルジャ監督の復帰が決定。いまにして思えば、ヘグモ前監督の突然の一時帰国、解任直前の試合2日前の練習中止……など伏線はあった。実際、堀之内聖スポーツダイレクターも数週間前からスコルジャ氏と交渉に当たっていたと明かしていた。

 そんななか、実際に戦っている選手たちは、一様に「驚いた」と声を揃えた。

 この日ゴールを決めた関根は試合後、監督交代について問われると、「驚きはしました。このタイミングで変わるとは……」と語った。

「(スコルジャ復帰について)当時やっていた選手がかなりいなくなっていますが、いた選手がつなぎ役になるのはすごく大事だと思います。新しい選手に対し、すぐフィットできるように、自分たちがスムーズに作り上げていきたいです」

 また、この一戦に向けて心掛けたのは「言い訳をしないこと」。関根は「どんな状況でも、試合は来るし、それを全力で応援してくれているサポーターもいるし、その人たちのために、言い訳せずに自分のできること、任されたことをやり切ろうと、この1週間は準備してきました」と語っていた。

 そしてアディショナルタイムに”幻のゴール”を決めた松尾佑介は、ヘグモ前監督のもとでは、最近スーパーサブでの起用となり、そこで結果を残しつつあった。まず攻撃に特化してスタイルや狙いを落とし込み、今度は「新たなフェーズ」として守備の整理を進めていることは理解し、そうしたなかで松尾自身もやるべきことは整理できていたという。それだけに驚きは大きかったそうだ。

「ビックリしました。前兆もありませんでした。僕がその決定に対して言えることはありませんが、驚いた一人でした」

 ヘグモ前監督が理想とする4-3-3にトライし、そして4-2-3-1、守備時4-4-2のシステムを取り入れてバランスも整いつつあったのではないか。最近は鹿島アントラーズ(△0-0)、前半で中止になった川崎フロンターレ戦(〇1-0 ※ハーフタイムで中止に)はいずれも、むしろ指揮官の狙うギャップを効果的に狙う攻撃的な戦いをできていた。

「開幕から攻撃を重点的にやってきましたし、そこから次の守備のフェーズに入ったところで、4-4-2のゾーンディフェンスをチームとして構築し、形もできてきていました。

 みんながどう感じているかは分かりませんが、僕はベンチから見ていても、4-4-2のゾーンが間違いなく少しずつ浸透し、鹿島戦は急激に良くなっていると感じました。これからスコルジャ監督になって、それを引き継ぎながらやるのか、また変えるのか分かりませんが、そのなかで自分の力を出せるようにやっていきたいです」

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 スコルジャ二次政権では、果たして昨季のような守備から入るチームをもう一度構築するのか? 本来スコルジャ監督が掲げていたというレフ・ポズナン時代のようなスタイルを狙うのか? スコルジャ監督の示す方針に、まず注目が集まる。

Posted by 塚越始

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