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【川崎】熱血漢のFWエリソン、ACLE光州戦終盤の揉み合いは「フロンターレの選手を守る強い気持ちがあった」

ACLエリートの光州戦で惜しい決定機を作り出した川崎のエリソン. (Photo by Kenta Harada/Getty Images)

ポストを叩いた決定的シュート、「右足で蹴ったほうが良かったかなぁ…」。

[ACLエリート リーグステージ2節]川崎 0-1 光州FC/2024年10月1日19:00/等々力陸上競技場

 2024-25AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリート東地区のリーグステージ2節、川崎フロンターレ(日本、J1)は光州FC(韓国、Kリーグ)に0-1で敗れた。チームは同ステージ1勝1敗。

 74分の途中出場からチームの勢いを加速させ、再三にわたり決定機を作り出したエリソン(ERISON)は試合後、「難しかったですが、いいゲームになりました」と敗戦を受け止めつつも頷いた。

「後半はゴールチャンスをすごく作れました。そのチャンスを生かせなかったことが、この結果につながりました。ゆっくり休んで、次の試合に向かってやっていきたいです」

 試合終盤にはマルシーニョのヘッドの折り返しに、ファーサイドから詰めて、あとはゴールへ蹴り込むだけだったが……。ギリギリでDFも足を投げ出してきたなか、利き足である左足の位置に来るまで待ちシュートを放った。しかしシュートはポストを叩いた。

 そのままの流れで右足で合わせても良かったかもしれないが……。そう問うとフロンターレの「9番」は悔しそうに振り返った。

「すごくスピーディなシーンでした。マルシーニョがヘディングでボールを折り返すのは予想していました。ボールが抜けて来ると、目の前にボールがありました。そのタイミングだっただけに、すぐ反応できませんでした。ただ……まあ、あのプレーのあと考えると、右足で蹴ったほうが良かったのかなぁとは思いました」

 また後半アディショナルタイムにはヒートアップ。両チームの選手が揉み合い、イ・ガンヒョンとともにイエローカードを受けた。

「試合中は気持ちが昂り、感情的な部分が出る時はあります。それに相手選手が自分たちの味方を守るように、自分はフロンターレの選手を守る強い気持ちがあります。もちろん、ゲームが終われば、謝るところはしっかり謝り、リスペクトするところはリスペクトする気持ちはあります」

 試合後に”ノーサイド”となったあと、川崎の選手たちはスタンドにいる光州サポーターの前にも出向いて、等々力まで来てくれたことに感謝を伝えた。そのシーンを見た光州のイ・ジョンヒョ監督も、感銘を受けたと語っていた。

 とはいえ、もう負けるつもりはない。

「来日した時から言っていますが、僕はとにかく負けず嫌いです。負けてしまうと、とても残念。まだACLは始まったばかり。先もあるので(リーグステージはあと6試合)、ゆっくり冷静に考えながらやっていきたいです。次の試合は必ず勝って、川崎フロンターレに関わる全ての皆さんに喜んでもらいたいです」

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 エリソンはそのようにこの日の悔しさを糧に、23日に行われるアウェーでの上海申花戦での勝利を誓った。そして川崎はこのあと10月5日に3位のFC町田ゼルビアとのアウェーゲーム、そしてルヴァンカップ準決勝のアルビレックス新潟との2連戦が待っている。

Posted by 塚越始

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