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歴代最多勝点の更新なるか。17試合44ポイント、首位・川崎の鬼木監督が前半戦総括「篠田さんに感謝」

川崎の鬼木達監督(2019年6月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「むしろ、ここからが勝負」と気を引き締める。

 J1リーグ首位の川崎フロンターレが9月13日の16節・サンフレッチェ広島戦で5-1の勝利を収めて、連勝を「4」、5戦負けなしに伸ばした。これで前半戦の17試合を終えて(ヴィッセル神戸とすでに2試合消化)、14勝2分1敗(52得点・16失点)で勝点「44」という圧倒的な強さを見せつけている。

 2016年の浦和レッズ、2015年のサンフレッチェ広島、1998年の鹿島アントラーズが記録したJ1リーグ年間最多勝点74(浦和は年間2位)を更新する勢いにある。何よりそのパフォーマンスが、成績を物語るように傑出していて、神戸のトルステン・フィンク監督を「川崎の攻撃を永遠に止めるのは不可能」と唸らせた。

 先週末も、川崎と対向し得ると見られた城福浩監督の率いる広島を5-1と粉砕、一つの理想に掲げる「1試合3得点以上」を4連勝すべてで続ける。

 試合後のオンラインによる記者会見で、川崎の鬼木達監督はこの17試合のターンを終えて、次のように振り返った。

「しっかりとこの連戦を戦えたこと、あとは本当に勝点というところで、しっかり一つひとつ積み重ねられ、選手は頑張ってくれたと思います。こうした形で進めてこられたのは、選手が一丸となっていたからこそです」

 そのうえで、篠田洋介フィジカルコーチと、自己管理を徹底してきた選手たちに対して感謝を述べた。

「あとはケガ人のところ。フィジカルコーチがそこをすごく大事にしてくれて、いつでも自分がいろんな選手を使える状態を作ってくれました。篠田さんには本当に感謝しています。選手も自己管理をしっかりし続けてくれています」

 ただし、まだ道半ば。ここからが大切だと気を引き締めていた。

「とはいえ、まだシーズンの半分。何も決まっていません。むしろ、ここからが勝負だと言い続けてきました。ここから、もっと気を引き締めてやっていきたいと思っています」

 13日にはアウェーで浦和レッズと対戦する。タイトルを獲る時に乗り越えるべき「壁」になってきた相手とも言え、さっそく後半戦を占ううえでも楽しみな、かつ重要な一戦になりそうだ。

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[取材・文:塚越始]

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