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カオス…神戸vs山東泰山、トゥーレル激怒の真相。中国人スタッフが観客席にいた身内へ詰め寄ったか

ACL神戸対山東泰山戦、中国人スタッフがスタンドになだれ込んでのトラブルも起きた。 (Photo by Paul Miller/Getty Images)

中国版SNSで「争いに巻き込まれる可能性があると思い、最初は温厚だったトゥーレルが…」。

[ACLエリート リーグステージ2節]神戸 2-1 山東泰山/2024年10月2日19:00/神戸市御崎公園球技場

 AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリート東地区リーグステージ2節、J1リーグのヴィッセル神戸が中国1部の山東泰山に2-1で勝利を収めた一戦は後半アディショナルタイム、山東泰山の選手のラフプレーが発端となり、なぜかファールを犯した中国サイドのスタッフや控え選手がピッチになだれ込みカオスと化した。

 両選手とスタッフが入れ乱れた騒動が一旦沈静化したあと、山東泰山の中国人スタッフが観客席に入り込んで揉み合いを起こし、警備員などが仲裁に入るハプニングも起きた。さらに、ここで神戸のDFマテウス・トゥーレルがその事態を見て、スタンドに向かって激しく抗議した結果、イエローカードを受けてしまった。

 DAZNの映像では、トゥーレルがかなり興奮して、スタンドを気にしていることが分かる。そしてそれを周囲が宥めて、今はピッチに集中しようと伝えている姿が映し出されている。ただ熱きブラジル人センターバックは気が気でないようだった。

 どうやら熱血漢のトゥーレルは、スタンドにいた身内(家族、または友人・知人)がその中国人スタッフから罵声を浴びせられるのを見たため、さすがにそれを止めてくれと訴えたようなのだ(あるいは自ら止めに行こうとした)。

 中国のSNS『微博』のアカウント「オレンジ Sir」は山東泰山の様々な情報を網羅している。そのなかで中国サイドの情報を引用し、次のように伝えている。

「ヴィッセル神戸戦で揉み合いが沈静化したあと、なぜトゥーレルが泰山のベンチに駆け寄ったのか? それはVIP席にいたトゥーレルの身内(家の人=家族、知人?)のほうから何かを言われて強い不満を持った泰山チームのスタッフが、スタンドに向かって行き説明を求めた。身内がこの争いに巻き込まれてしまう可能性があると察し、最初は温厚だったトゥーレルが激しく怒り、スタンドに駆け付けようとしていた」

 全てが事実かどうかは定かではない。ただ、トゥーレルがあそこまで怒りを露にしたのは、どうやら自身ではなく、身内の危険を察したからだったのは間違いないようだ。

 AFC(アジアサッカー連盟)から山東泰山に何かしらのペナルティが科される可能性はある。あるいは、もしかすると、ホームゲームとして開催した神戸に対しても、何かしらのアナウンスが発せられる場合もある。

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 さすがにスタッフが観客席になだれ込み、一般人と揉み合いを起こすのは前代未聞であり極めて危険な状態だ。神戸としては、状況によっては(試合を終えたあと両者で問題がクリアになっていない場合など)、JリーグやJFAと連携し、AFCに山東泰山スタッフの行為について報告することも視野に入れたいところだ。