RB大宮への影響は? ユルゲン・クロップがレッドブルのグローバルサッカー責任者に就任
リバプールでのクロップ監督。(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
「役割が変わっても、サッカーとサッカーを作り上げている人々に対する情熱は変わりません」
レッドブルは10月9日、前リバプールFC指揮官であるユルゲン・クロップ(Jürgen Klopp)が2025年1月1日からレッドブルグループのグローバルサッカー責任者に就任すると発表した。
若くして1.FSVマインツ05の指揮官として結果を残し、香川真司も所属したボルシア・ドルトムントで”革命”を起こしてクラブをリーグ連覇へ導いた。そしてリバプールFCを9シーズン率いて、スーパースターたちに強力なゲーゲンプレス(カウンタープレス)を浸透させながら旋風を巻き起こし、無敗でのリーグ優勝達成など数々のタイトルをもたらした。
そんな開拓者でもあるクロップが、次に選んだのがレッドブルの世界規模での責任者という立場だ。
クロップは次のようにコメントしている。
「25年近くタッチライン沿いで仕事をしてきた私にとって、このようなプロジェクトに参加できるのはこれ以上ない喜びです。役割が変わっても、サッカーとサッカーを作り上げている人々に対する情熱は変わりません。レッドブルのグローバルレベルに参加することで、素晴らしいフットボールのタレントを見出し、向上させ、サポートしていきたいです。レッドブルが持つ知識と経験を活用し、他のスポーツや他業種から学ぶことまで、私たちができることはたくさんあります」
「共に可能性を見出すことができます。私の役割は、主にレッドブル・クラブの監督・コーチや経営陣のメンター役だと考えていますが、究極的には、ユニークで革新的で前向きな組織の一員だと自覚しています。これ以上エキサイティングなことはありません」
リバプール退団後は監督として現場に戻ることはないと語ってきた57歳のクロップだが、レッドブルをさらに世界レベルのトップへ引き上げるというプロジェクトの旗頭になるという決断を下した。
また、現・大宮アルディージャは来季からレッドブルグループになる。すでに今月、新社名が「RB大宮」になって動き出したが、元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏がテクニカル・ダイレクターに就任する。彼のサポートがクロップの役割の一つになり、近い将来の来日もあるかもしれない。
大宮は10月13日、ホームのNACK5スタジアムで福島ユナイテッドFCと対戦し、勝てば1年のJ2復帰が決まる(全日にカターレ富山が敗れた場合も決定)。また、FC今治の結果によっては、J3優勝も決まる。