大宮のマリオ・ゴメスTDが日本人選手への想いを語る「遠藤航、浅野拓磨から感銘を受けてきた」
レッドブルサッカー部門のテクニカルダイレクターとして、大宮の強化責任者を担うマリオ・ゴメス氏。(C)SAKANOWA
「チームへの貢献度、献身性、高い志を持ってピッチ内外で努力しているところに感銘を受けました」
J3リーグの大宮アルディージャは10月12日、全株式譲渡により「RB大宮株式会社」に1日付けで社名変更され、来季から新体制になることを受けてのメディア説明会を行い、レッドブルサッカー部門のテクニカルダイレクター(Red Bull Soccer Technical Director)であるマリオ・ゴメス氏らが今後のビジョンや展望などを語った。
このなかでVfBシュツットガルト、バイエルン・ミュンヘン、そしてドイツ代表のストライカーとして活躍したゴメス氏は、日本人選手とともにピッチで戦ってきた経験を踏まえ、この大宮でのプロジェクトに大きな可能性とポテンシャルを感じたと語った。
「多くの議論やプロセスを経て、大宮アルディージャ、そして大宮という街にポテンシャルを感じました。しっかり選手、スタッフをサポートしていくことで、大きな可能性を示せると思っています」
そう語ったゴメス氏はシュツットガルト時代、遠藤航、浅野拓磨と一緒にプレーして大きな感銘を受けたと明かした。
「シュツットガルト時代、遠藤航、浅野拓磨とプレーする機会があり、彼らの姿はもちろん、お互いを尊敬し合うこと、文化をリスペクトしながら助け合うこと……サッカーではチームへの貢献度、献身性、高い志を持ってピッチ内外で努力しているところに感銘を受けました」
彼らが日本代表でも活躍していったことを踏まえ、日本人選手の可能性を強く感じたそうだ。
ゴメス氏はこれから大宮の強化責任者となるが、「そういったなかで、レッドブルのサッカーのフィロソフィ、考え方と非常にマッチする。そういうところから決めました」と、この大宮でレッドブルグループの日本での活動をスタートさせるに至ったと語った。
そして今後について。ゴメス氏は目標を明確にしたうえで(達成までに時間が掛かる、あるいは前倒しになることなどはあっても)、「コミュニケーションをとって情報共有し、多角的にスカウティングしながら、長所短所を見て、契約内容を含めて分析し、しっかり発展のために話し合っていきます」と、まず今後の移行期では、情報共有やコミュニケーションを大切にしたいとも説明した。
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また取材後にはNACK5スタジアムで写真撮影が行われた。大宮のタオルマフラーとボールを持ったゴメス氏は、まるで新加入……現役復帰と思わせる雰囲気とあって、今なおトップスターのオーラを漂わせ、メディアもざわついた。