【大宮0-2千葉】ノリさん、初戦飾れず。「勝利の女神が遠い」「ガンガン選手を鼓舞していく」
大宮の佐々木則夫監督。協力:大宮アルディージャ
サウダーニャに翻弄されて、11試合勝ち星なし。
[J2 16節] 大宮 0-2 千葉/2021年5月29日14:03/NACK5スタジアム大宮
岩瀬健前監督を更迭して佐々木則夫氏が暫定監督として就任した大宮アルディージャはその初戦、ホームでジェフユナイテッド市原・千葉に0-2で敗れた。
ホームチームは立ち上がりからハイプレスを仕掛けてエネルギーを発出させる。しかしサウダーニャに意識を引っ張られ、40分、岡野洵のクロスを見木友哉に決められてしまう。
後半には黒川淳史がGK新井章太との1対1で慎重になりすぎて、シュートを外す致命的なミスも……。すると21歳の超新星サウダーニャに追加点を決められて万事休す。大宮はこれで11試合勝ち星なしだ。
佐々木監督は試合後、次のように振り返った。
「必ず勝点3を取ろうと立ち上がりから全開でスタートしました。ハイプレスを含め4日間の練習で取り組んできたことを、100パーセントとは行かないまでも、コーナーキックの10本対1本という数字にも出ていたと思います。好機はありましたが、まあ、なぜか分かりませんが、岩瀬監督の時もそうでしたが、どうも我々に勝利の女神が遠ざかっている傾向にあって……」
なかなか勝利の女神がホームサイドに来てくれない。指揮官はそれでも前を向く。
「負けに不思議な負けはないので、反省を含め、いい準備をして金沢戦に向かって行きたいと思います。僕が下を向いたらやっていられないので、前を向いて、ガンガン選手を鼓舞させて、次に向けて引っ張っていきたいと思っています」
勝利と歓喜をもたらす。それが監督の仕事である、と改めて肝に銘じたとも言う。
「我々も望んでいますが、それ以上にサポーターが一番勝点3を望んでくれていると感じています。勝たせてやれなかったのは大きな反省。おやじみたいな監督に代わって、しっかりついてきてくれていて、献身的な思いを感じています。その中で彼らに勝たせてやりたい気持ちがすごく強くありましたが、なかなか難しく、もう一つ反省しなければいけない。
ただ試合勘はすっと蘇ってきて、4日間やったことは選手も感じてアクションを起こしてくれました。ただ指導者は結果を残させてあげるのが役割。また次、さらに上積みをして、もっと質を上げて、金沢戦に向かっていきたいと思います」
正式な監督が就任するまでの暫定ではある。現場の問題を汲み上げ、それを解決できる指揮官に引き継げるか。佐々木監督のもたらした“明るさ”、“快活さ”は、このチームに欠けていた部分でもあるかもしれない。
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[文:サカノワ編集グループ]