クロップが大宮に来る!「レッドブル就任後、すぐ出張する考え」
大宮の原博実フットボール本部長(左)、マリオ・ゴメスTD(右)。(C)SAKANOWA
来年1月、グローバルサッカー責任者に就任。今季は欧州のスタジアムにはもう行かない!?
前リバプールFC指揮官であるユルゲン・クロップ(Jürgen Klopp)がこのほど、2025年1月1日からレッドブルグループのグローバルサッカー責任者に就任することが発表された。クロップは就任後、世界中にあるレッドブルグループ各クラブを訪問して、まずスタジアムなどを体感することを示唆しているという。レッドブルグループ入りした大宮アルディージャ(来季の正式クラブ名は後日発表)を視察するため、さいたま市に来る日はそう遠くないかもしれない。
『スカイ』によると、クロップは今季2024-25シーズン、ヨーロッパを含めあらゆるスタジアムに訪れる計画を、今のところもう立てていないという。レッドブルとの契約は2025年1月にスタート。年俸は1000万ユーロ(約16億円)から1200万ユーロ(19.5億円)とも言われ、5年契約を締結すると見られる。
そして同メディアでは、クロップは今後裏方に徹して、まず2025年1月の同責任者に就任してから数カ月間、レッドブルの世界中にあるクラブチームについて、「現地で体感するため、何度も出張する考えだ」とレポートしている。
レッドブルが現在実質的に運営しているサッカーのトップクラブは、RBライプツィヒ(ドイツ)、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)、ニューヨーク・レッドブルズ(アメリカ)、レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)。そして株式譲渡が成立し10月に「RB大宮株式会社」に社名変更された大宮アルディージャだ。
他にレッドブル・ブラジル、レッドブル・ガーナは事実上の育成組織になっている。オーストリアのFCリーフェリングは、レッドブル・ザルツブルクの下部組織的な位置づけになっている。
とにかくフットボールを観ることが好きであるというクロップが、実際、大宮に来る日は決して遠くないのかもしれない。
クロップはグローバル責任者の就任決定の発表に際し、「私の役割は、主にレッドブル・クラブの監督・コーチや経営陣のメンター役だと考えていますが、究極的には、ユニークで革新的で前向きな組織の一員だと自覚しています。これ以上エキサイティングなことはありません」と語っている。
このほど元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏がレッドブルのテクニカル・ダイレクターとして来日し、ファンとの意見交換会などにも臨んだ。そして13日の福島ユナイテッドFC戦、NACK5スタジアムのスタンドで勝利とJ2復帰決定の瞬間を目の当たりにしている。
クロップがそのゴメス氏と来季2025シーズン、J2に昇格した大宮の試合をともに観戦し、その可能性について語り合う。そんな日は決して遠くないのかもしれない。
ある程度時間が経てば、Jリーグ全体への意見なども両氏から聞きたいところだ。
大宮は次節10月19日、ホームでFC今治戦と対戦する。この試合で引き分けか勝つと、今季のJ3優勝を決められる。