町田ゼルビア問題、川淵氏が誹謗中傷に「怒り心頭」も”ボール水かけ行為”には「イエローカードを出すべきだった」
FC町田ゼルビアのサポーター。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
誹謗中傷報道を受けて、「町田優勝目指して頑張ろう!」と当初反応したあと…。
初代Jリーグチェアマンで元日本サッカー協会会長である川淵三郎氏(現在・日本トップリーグ連携機構会長)が10月16日、自身のSNSのエックス(アカウントは @jtl_President)で、誹謗中傷を受けて名誉棄損罪でSNSの投稿者を刑事告訴したというFC町田ゼルビアに関するテレビ朝日の報道を受けて、「怒り心頭」「町田優勝目指して頑張ろう!」と呼び掛けて、多くの反応が寄せられた。
すると川淵氏は様々な反応に驚いて反論をした。ただ、そのうえで町田のFW藤尾翔太の”ボール水かけ行為”に、「PKの時ボールに水をかけるなんて明らかに非紳士的行為で見ていて不愉快に感じた」「直ちにイエローカードを出すべきだった」と言及。収まっていた問題行為を改めて蒸し返し、さらに炎上する事態となった。
『報道ステーション』では、刑事告訴したという町田サイドの言い分が一方的に伝えられ、さらにサンフレッチェ広島など他チームを敵視する内容だと捉えられ、放送後、多くのサッカーファンからSNS上で、この問題のそもそもの背景に一切触れていないと疑問を持たれた。
そうしたなか川淵氏は「町田セルビア(原文ママ)への悪質な誹謗中傷に対する告訴をテレビ報道で知って愕然とした。自分自身もそうだけど少々の悪口雑言は我慢している。しかし町田に浴びせられた長きにわたる誹謗中傷は我慢の限界を超えたものに違いない。サッカー界全体を貶めるものだ。怒り心頭に発する。町田優勝目指して頑張ろう!」と投稿した。初代チェアアマンがその報道内容のみを受けて発信したことで、多くのサッカーファンから疑問の声が挙がった。
すると川淵氏は「僕へのリツイートを見て、ああこう言うことかと思った。この延長線上なんだ!」と、反応の多さに驚き反論。ただし、この事案の全体像を呑み込めずにいたなかでの投稿の連続に、サッカーファンからの反論はさらに強まってしまった。
そういった声に川淵氏は目を通したようだ。さらに次のように、今度は町田の藤尾の行為を責めた。
「確かにPKの時ボールに水をかけるなんて明らかに非紳士的行為で見ていて不愉快に感じた。審判がボールを変えるだけでは無く直ちにイエローカードを出すべきだつた。でもレフェリーがカードを出さないプレーは許容範囲であるはず。その前提で何が問題かを見極めることが必要なんだろうね」
すでに試合中に解決している問題でもある。むしろ、そのように一部の情報をもとに「イエローカードを出すべきだった」などという発言を含め、町田は“被害”を受けていると発信してきていた。
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もちろん“ボール水かけ行為”に対する初代チェアマン・元日本協会会長の見解としては重く、意味のあるものと言える。一方それだけ影響力があるだけに、より混乱を招く事態にもなってしまった。